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ワインの種類と言っても、「え?赤ワインとか白ワインのことじゃないの?」と思うかもしれませんね。
実は、ワインは製造法や原材料によって、大きく分けて4つの種類に分けることが出来ます。
ワインのことを少し深堀したいなら、まずはこの入り口ともいえる、超入門編的知識を知っておいたほうがいいですよ。
いろんなワインのウンチクを知っていても、基本的なことを知っていないと、「なんだ、ネットで調べただけか…」と思われても仕方ありません。
何事も基本は大事ですよね。
まさに、今回の記事の内容は、キホンの「キ」です。
この記事を読めばあなたもただの知ったかぶりから、ワインの基本的なことはおさえてる人になれます。
ポイントは「1度で暗記しようとしないこと」ですね。
それでは、どんな種類があるのか、ざっくり目を通してみてくださいね。
目次
ワインの種類にはどんなものがあるの?
ワインは、製造法や原材料によって、大きく次の4つに分類されます。
- スティルワイン
- スパークリングワイン
- フォーティファイドワイン
- フレーバードワイン
ワインに、あまりなじみがない人でも聞いたことのあるのは、スパークリングワインくらいではないでしょうか。
カタカナになると、途端に難しく思えるから不思議ですよね。
でも安心してください、今回はあくまで入門編なので難しいことは抜きにしてお伝えします。
それでは一つずつ簡単に解説していきましょう。
ワインの種類:その①スティルワイン
ワイン初心者さんにとって、一番身近なワインがこの「スティルワイン」です。
「非発泡性ワイン」とも言われることがあり、要は「しゅわしゅわしていない」ワインです。
スティルワインの「still」には「静かな」という意味があり、発泡性がない(=静かな)ワインということなんですね。
身近なところでは、次の3つのワインです。
- 赤ワイン
- 白ワイン
- ロゼワイン
グッと知ってる単語が出てきたので、親近感が出てきたのではないでしょうか?
それでは、簡単に各ワインの説明をしますね。
スティルワインの種類:赤ワイン
赤ワインの最大の特徴は、赤ワイン用のブドウである「黒ブドウ」を実と一緒に皮や種も発酵させるというところです。
皮に含まれている赤い色素(アントシアニン)が、ワインに溶け込むことで赤ワインの色になるんですね。
また、皮や種に含まれている「タンニン」という渋み成分により、赤ワイン特有の渋みが出ます。
赤ワインの瓶の背中側のラベルを見るとわかるんですが、味の分類について「ボディ」という分け方をします。
タンニンの強さや濃厚さ、アルコールの度数など様々な要因により、次の3タイプに分けられます。
- 「ライトボディ」…軽め、すっきり、渋み少なめ
- 「フルボディ」…重め、渋み強め
- 「ミディアムボディ」…「ライトボディ」と「フルボディ」の中間
あまりワインを飲まない人にとって、「フルボディ」のワインはなかなか強敵かもしれません。
しかし、不思議なものでワインを飲むことに慣れてくると、渋いのが苦手な人でもフルボディのワインが、どうしても飲みたくなることがあります。
これは舌がレベルアップして、ワインの中に隠れてる複雑な味わいを、少しずつ分かるようになってくるからなんですね。
なので、普段はライト~ミディアムの飲みやすいワインを飲んでいても、なぜかこってりした赤ワインが飲みたくなったりします。
このへんは、人それぞれの好みにもよりますので、「どうしてもフルボディが苦手なんだー!」と心配しなくても大丈夫です。
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スティルワインの種類:白ワイン
白ワインの最大の特徴は、赤ワインと違い、ワイン用の白ブドウの皮や種を取り除いてから、発酵させる点です。
なので色は薄く、渋みの少ない「キリリ」とした、スッキリとした味わいのワインになります。
白ワインは、「甘口」~「辛口」で味の分類を表現します。
これは、白ワインの糖分によって分類されているんです。
ちなみに「辛口」は辛いというより、「甘くない」というニュアンスだと思ってください。
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スティルワインの種類:ロゼワイン
ロゼワインの製造方法は、一般的に赤ワインの製造方法の途中で皮や種などを取り除きます。
こうすることで、赤ワインより薄い赤、つまりピンク色を出すことが出来るんですね。
ちなみにロゼは、フランス語で「バラ色」という意味です。
日本では人気度は低めのロゼワインですが、食事に合わせやすいことや、インスタ映えすることから、海外では赤ワインより消費量が多い地域があるくらい大人気なんですよ。
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ワインの種類:その②スパークリングワイン
こちらは、シャンパンでおなじみの「しゅわしゅわしている」ワインです。
スティルワインとの大きな違いは、発泡性のワインであることですね。
一度発酵が終わった白ワインに、糖分と酵母を加えることで二次発酵というものを行い、炭酸ガスを発生させることであの「しゅわしゅわ」が生まれます。
製造方法には、発酵させるときに瓶詰状態で行う『シャンパーニュ方式』、タンク内で二次発酵を行う『シャルマー方式』などがあります。
ちなみに、安い大量生産タイプのスパークリングワインには、二酸化炭素を入れ込んで造る方法もあります。
瓶詰やタンクでの発酵と二酸化炭素を入れ込むタイプの大きな違いは、なんといっても泡の細かさですね。
有名なシャンパン「ドンペリ(ドン・ペリニヨン)」は、とっっってもキメの細かい泡で、グラスに入れた後しばらく眺めていても、うっとりして飽きないくらい美しい泡が特徴の一つです。
安価なスパークリングワインは、どうしても泡の粒が荒くなるので、雰囲気を楽しむにはいいですけど、もしここぞという勝負時に使うのであればやめたほうがいいです。
スパークリングワインは、産地や原料で名前が変わるのも特徴の一つですね。
メモ
たとえば同じ瓶内二次発酵でも、シャンパーニュ地方で造られれば「シャンパーニュ」、スペインで造られれば「カヴァ」、ドイツで造られれば「ゼクト」と呼ばれます。
慣れてくると、瓶のラベルの情報で「このワインはどこの出身?」などが、ある程度わかるようになってくるので、あなたが気に入ったワインがどこ出身なのか知ることもできるようになりますよ。
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ワインの種類:その③フォーティファイドワイン
かなりのワイン好きでもない限り、この「フォーティファイドワイン」という、聞きなれない単語を知っていることはないと思います。
「フォーティファイド」にはアルコールを加えて強くしたり、ビタミンなどを加えて栄養価を高めるといった意味があります。
フォーティファイドワインを検索すると、「酒精強化ワイン」と出てくるのもそのためで、醸造過程でアルコールを添加するためアルコール度数は高くなります。
これは、フォーティファイドワインが造られた地域が、気温が高くワインの保存が難しいため、腐敗を防ぐための手法とされています。
ちなみに、アルコールを添加することで、アルコール発酵する際の酵母の働きが止まってしまうため、発酵に必要な糖分を消費しなくてもよくなります。
これはどういういう意味かというと、アルコールを入れるタイミングでワインの甘さを調整できるんですね。
なのでフォーティファイドワインには、甘口~辛口まで存在するので、幅広いファン層に楽しんでもらえる種類ともいえます。
ちなみに添加するアルコールは、同じブドウを原料としたブランデーを添加することが多いです。
▼世界3大フォーティファイドワイン
- ポートワイン(ポルトガル)
- シェリー(スペイン)
- マデイラ(ポルトガル・マデイラ島)
ワインを飲み始めたころは、ほとんど飲む機会もないかもしれませんが、「こんなワインがあるんだ~」くらいの予備知識として頭の片隅に置いといてください。
ワインの種類:その④フレーバードワイン
フレーバードワインとは、スティルワインにスパイスやハーブの蒸留酒を加えたり、果実や甘味料を加えたりして風味付けした香りの強いワインのことをいいます。
カクテルの材料に使われることも多いですが、食前酒として楽しめるワインでもあります。
フレーバードワインの一つ『サングリア』は手軽に作ることができ、見た目のおしゃれ感から近年、日本でも人気が上昇していますね。
サングリアとは、スペインやポルトガルで楽しまれているフレーバードワインで、イチゴやベリー系、リンゴやオレンジ、レモンなどの果実を漬け込んで造られています。
また、砂糖やはちみつ、フルーツジュースなどを加えることで甘みがプラスされるので、ワインの渋みが苦手な人でも飲みやすくなっているのも特徴の一つです。
フルーツを一緒に漬け込んでいるため見た目も華やかで、赤ワインが苦手な人でも飲みやすいのため、特にワイン初心者さんや女性に人気があるのも納得ですね♪
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この他に『ベルモット』と呼ばれるフレーバードワインは、白ワインに15種類以上のハーブやスパイスをふんだんに使ったものです。
ベルモットにも甘口や辛口がありますが、これをベースとしたカクテルでは、「マンハッタン」や「マティーニ」などがあります。
また、寒い時期にスーパーや酒販店でも見かけるようになった、日本では「ホットワイン」と呼ばれている『グリューヴァイン』というフレーバードワインもあります。
オレンジピールやシナモンなどの香辛料や、砂糖やシロップを赤ワインに加えてあるもので温めて飲むタイプのワインです。
シナモンなどが入ることで、日本人には好き嫌いが分かれるところですが、ドイツやフランスといったヨーロッパでは、クリスマス頃に楽しまれているワインでもあります。
今回の記事のまとめ
「ワインの種類ってどんなのがあるの?」と聞かれたら、ほとんどの人は「赤ワイン、白ワイン、ロゼワインにスパークリングワイン」と答えるでしょう。
ここに、実はあと2種類のワインが存在していることを知っているだけでも、ちょっとした「ワイン通」みたいに思われちゃいますね。
しかし、資格試験でも受けない限り、各ワインの種類を事細かく覚える必要は、もちろんないので安心してください。
ポイント
「スティルワインは、しゅわしゅわしてないもの」
「スパークリングワインは、しゅわしゅわしているもの」
「フォーティファイドワインは、アルコール度数高めで甘口~辛口まである」
「フレーバードワインは、香りの強いもの」
このくらいざっくり覚えれてれば大丈夫です!
ワインに慣れてきて、余裕が出来たら、気になったワインの種類をじっくりと細かく覚えていけばいいんですよ。
はじめのうちは、ワインを楽しむ際の予備知識として知っておくだけでも、ワインとの接し方が変わってきます。
恋愛と同じで、気になる人が出来たら、いろいろ知りたくなるのと同じことですよ。
以上、今回はワインの種類に関する記事でした。