赤ワイン用の主要ブドウ品種10個とその特徴をわかりやすく解説します!【ワイン入門編】

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赤ワイン用の主要ブドウ品種10個とその特徴をわかりやすく解説します!【ワイン入門編】

こんな方におすすめの記事です

  • 赤ワイン用のブドウってどんなのがあるの?
  • 原料のブドウでワインの特徴や味って変わるもんなの?

 

世界中にあるブドウの種類って、実際のところ、どのくらいあるか想像できますか。

その数なんと、約10,000種類もあるんです!

 

その中でも、ワイン造りに適しているとされる主要なブドウ品種は約100種類あります。

この中には、その土地ならではのブドウ品種も入っているので、とてもじゃないですが、すべての味を把握することはかなり難しいです。

 

しかし、世界的に流通しているワインのブドウ品種は、もっと絞り込めます。

そこで本記事では、今回の記事では世界的にもメジャーな「黒ブドウ品種」とその特徴を解説します。

 

ブドウ品種の特徴がわかると、まだ飲んだことのないワインを選ぶ時に、初心者のうちでもなんとなくですが、味の方向性が見えてくるので便利ですよ。

 

目次

赤ワイン用の主な黒ブドウ品種と特徴とは?

赤ワイン用の主な黒ブドウ品種と特徴とは?

Image by Oldiefan from Pixabay

ワインの原料となる主要ブドウ品種だけでも約100種類ありますが、今回は赤ワイン用の黒ブドウ品種で、メジャーな10種類の特徴を解説しますので、ざっくり読んでみてくださいね。

  1. カベルネ・ソーヴィニョン
  2. メルロー
  3. ピノ・ノワール
  4. シラー(シラーズ)
  5. サンジョヴェーゼ
  6. テンプラニーリョ
  7. カベルネ・フラン
  8. ジンファンデル
  9. ガメイ
  10. マスカット・ベーリーA

 

カベルネ・ソーヴィニョン

カベルネ・ソーヴィニョンといえば赤ワイン用ブドウ品種の代表選手で、「黒ブドウの王様」なんて言われてたりもします。

もうね、赤ワイン界のスーパースターです。

 

なにせ世界的に栽培されている品種なので、それぞれの国や地方でカベルネ・ソーヴィニョンを使ったワインが醸造されているため、スーパーやコンビニでも僕たちの目に触れる機会も多い品種名です。

ちなみに、本来の原産地域はフランスのボルドー地方になります。

 

一般的なワインのイメージの「赤ワインらしい赤ワイン」な感じで、しっかりとした味わいのものが多いですね。

ワインの色も、深みのある濃い目の色をしているのが、特徴の一つです。

 

また、他の品種に比べてタンニンが多いので、長期熟成に耐えうる代表的なブドウ品種でもあります。

 

カベルネ・ソーヴィニョンは育った環境で、出来上がるワインの特徴がかなり変わったりもします。

フランスのボルドー地方で造られている赤ワインと、アメリカのカリフォルニア州で造られている赤ワインは、「え、本当に同じ品種?」と思うほど味わいの違うワインになったりもします。

 

メルロー

実は、カベルネ・ソーヴィニョンと同郷の赤ワイン用ブドウ品種です。

メルローは、比較的まろやかな味わいなものが多く、果実味も豊かな品種です。

 

他の品種と飲み比べるとよくわかるのですが、まろやかでとってもなめらかな口当たりなので、赤ワイン初心者さんや女性にファンが多い品種でもあります。

また、まろやかな味わいのわりに、カベルネ・ソーヴィニョンと比べても負けないくらいの、深みのある色をしているワインになります。

 

カベルネ・ソーヴィニョンとブレンドされることが多いのですが、酸味や渋味をやさしく丸くしてくれる、素晴らしい引き立て役にもなれます。

 

ちなみにツグミという小鳥(フランス語でメルル)が、真っ先に実をつっつきに来ることから「メルロー」と名付けられたそうです。

かわいらしい語源ですよね。

 

ピノ・ノワール

ピノ・ノワールの最大の特徴はなんといっても、魅力的な、しかし複雑な、、、わかりやすく言うと、ちょっと影のある大人の女性キャラのような香りが魅力的なワインになります。

味わいは、タンニン(渋み成分)は比較的少なめで酸味が強い印象のあり、カベルネ・ソーヴィニョンの骨太な感じが苦手な人が好きになりそうな、繊細で高貴な感じのするワインです。

 

ピノ・ノワールは、病気に非常に弱く、栽培されるエリアを選ぶ品種でもあります。

 

また、土壌や気候によってもかなり味が左右される、というか染まりやすい品種なので、産地による個性が出やすく、当たりハズレもかなり大きいので、ヘタに安いのを買うとチーンってなります。

有名なのは、フランス・ブルゴーニュの「ロマネ・コンティ」で、超がつく最高級ワインになります。

 

参考までに、どれくらいで売られているか、知りたい人はチラ見してください(笑)

 

ちなみに、近年ではニュージーランドが、ブルゴーニュでしか不可能とされていたピノ・ノワールの魅力を最大限に引き出せる新たな産地として注目を集めており、そう遠くない未来にロマネ・コンティのようなワインが誕生するのでは?と期待されています。

 

シラー(シラーズ)

シラーは、フランスのコート・デュ・ローヌ地方が原産のブドウです。

どちらかというとオーストラリアのシラーズのほうが、スーパーなんかでよく見る品種名かもしれません。

メモ

シラーとシラーズは同じ品種ですが、ほかにも同じ品種でも、国や産地によって名前が変わることはよくあります。

 

シラーは、タンニンが多く含まれているので、カベルネ・ソーヴィニョンに負けないくらいの力強さを持つ黒ブドウです。

 

ちなみにシラーはよくスパイシーな香りと表現されることが多いですが

黒コショウの粒をかいでみると「あー(納得)」って感じの香りです。

 

サンジョヴェーゼ

サンジョヴェーゼは、イタリアのトスカーナ州というところで、日本でも有名な「キャンティ」によく使われているブドウ品種です。

カベルネ・ソーヴィニョンよりやさしい渋みで、酸味もピノ・ノワールよりやさしいバランスのいい味わいが特徴です。

 

比較的飲みやすいワインになるので、パスタやピザなどのイタリア料理と合わせやすいこともあって、ワイン初心者さんにもハードルの低い赤ワインです。

 

テンプラニーリョ

テンプラニーリョは、情熱の国スペイン固有の最高品種です。

特徴としては香りが高く、結構パワフルな味わいで、産地的に恵まれた太陽の日射量を受けて育つので、果実味あふれるワインになります。

 

比較的お手頃価格で飲めるワインも多いので、メルローの味が好みの人は試してみてほしいブドウ品種です。

 

カベルネ・フラン

カベルネ・フランはフランス・ボルドー原産のブドウ品種です。

世界中で栽培されているブドウ品種ではありますが、カベルネ・ソーヴィニョンやメルローとブレンドされることが多い品種です。

 

ブレンドされることで、カベルネ・ソーヴィニョンやメルローの力強さに、少し繊細なお上品さを加えてくれる、名まとめ役になります。

メモ

「カベルネ・ソーヴィニョン」「メルロー」「カベルネ・フラン」の三品種をブレンドしたものを【ボルドーブレンド】と言ったりします。超安定の安心感のある組み合わせですが、組み合わせの割合によって当然味わいが変わってくるので、その辺を探りながら飲むのもワインに慣れてきたら試してみたい飲み方です。

 

ジンファンデル

ジンファンデルは、アメリカ・カリフォルニア州で栽培されている主要品種です。

アルコール度数が高く、パワフルで果実味もどかーんとくる、なんていうか「ザ・アメリカ!」みたいな馬力のあるワインが出来ます。

 

しっかりとしたタンニン(渋み)とコクのある赤ワインなので、アメリカのダイナミックなお肉文化にぴったりですね。

ちなみに、ジンファンデルでロゼワインを作ると、かわいらしいピンク色をしたやさしい甘口のロゼワインが出来、そのギャップもあってかファンの多いワインでもあります。

 

ガメイ

ガメイは、ワインをあまり飲まない人でも知っている、あの「ボジョレー・ヌーボー」の原料となっているブドウ品種です。

フランスのブルゴーニュ地方にあるボジョレー地区では、ブドウ畑のほとんどがこのガメイを栽培しています。

 

ちなみに、ヌーボーは新酒という意味で、熟成にほとんど期間をあてていません。

しかし、通常つくられているボージョレ地区のワインは、イチゴのような味わいのある渋みの少ない軽い飲み口で、ブルゴーニュの中ではかなり気軽に飲めるワインでもあります。

 

ぜひ、ヌーボー以外のガメイのワインもお楽しみください。

 

マスカット・ベーリーA

マスカット・ベーリーAは、日本固有のブドウ品種になります。

日本は湿度が高く、病気になったりカビの生えやすい気候のため、ブドウの生育にはあまり向いていない国ではあるのですが、交配により日本の気候に適応できる品種をたゆまぬ努力と苦労の末、先人の職人の方たちが開発してくれました。

 

マスカット・ベーリーAは、やさしいイチゴキャンディのような甘い香りが特徴的で、フレッシュな渋みの少ない味わいです。

どちらかというとあまり熟成しない早飲みタイプが多いのですが、年々しっかりと熟成されたものも増えているので、国産ワインも要チェックです。

メモ

2018年10月に施行された【日本ワイン】の表記には日本でつくられたワインのブランド価値を高めるとともにしっかり守っていこうという強い意志のもと定められた定義です。

  • 日本で栽培されたブドウを使用し、国内でつくられたワインでないと国産ワインは名乗れない
  • 産地に関してはその地域で育てたブドウを85%以上使用しなければ、ラベルに産地名を表記できない

といったように他国のワイン法のような厳しいルールが定義づけられました。

 

ブドウの品種にこだわりすぎると失敗する例

ブドウの品種にこだわりすぎると失敗する例

Photo by chay tessari on Unsplash

主要なブドウ品種の紹介を終えたところでなんですが、ブドウ品種の【名前】だけを覚えてワインを探すと、失敗することがあります。

たとえば、同じブドウ品種でも育った環境が比較的涼しい土地とあったかい土地とでは、ブドウの味わいや香りに違いが出てきます。

 

また、フランスのように数種類の品種をブレンドすることが多い国では、ラベルに主要品種の名前しか記載してない場合もあるので、思ってた味となんか違う…なんてこともあります。

 

友人が好きなワインのブドウ品種の情報だけをゲットしてしまうと、仮にプレゼントしてあげても「あれ?」ってことになりかねません。

出来ればどこの国のワインなのか、産地までチェックするような癖をつけておくと、自分が今度ワインを買うときに断然選びやすくなりますし、プレゼント選びの時も選択肢が絞り込めてかなり楽になります。

 

また、お店や試飲会などで、たまたま飲んだワインが美味しかったときは、ラベルを画像で残しておくか、産地や銘柄をメモ機能で残しておくようにしましょう。

美味しいと思えるワインは、手の届く範囲のお値段であれば、何度でも飲みたいですよね。

 

今回の記事まとめ

今回の記事で解説した、メジャーな黒ブドウ品種の特徴はガッチリ覚えなくてもOKです。

なぜかというと、実際に飲んでみないとわからないからです。

 

ただ、ワインのラベルはその土地の言語で書かれているので、どんな名前の品種があるかくらいを、うろ覚えでも知識としてあれば、読む時にアタリがつけられるようになります。

もし、そのブドウ品種があなたの好みの味であれば、同じ産地の同じブドウ品種でさらに飲み比べてみて、よりあなた好みの1本を見つけてみてはいかがでしょうか?

 

以上、今回は赤ワインの原料である黒ブドウについての記事でした。

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