スパークリングワインはどうやって作ってるの?泡の秘密と特徴をわかりやすく解説!【ワイン入門編】

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スパークリングワインはどうやって作ってるの?泡の秘密と特徴をわかりやすく解説!【ワイン入門編】

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  • スパークリングワインを美味しく飲みたい

なにかと乾杯の席で、よく見るようになったスパークリングワイン。

黄金色の液体の中を、キメの細かい泡が静かにのぼっていく様子を見てると、時間が経つのを忘れさせてくれるような美しさがあります。

 

しかし、よく考えたら普通のワインにはない、あの美しい泡はどうやってつくられているのでしょうか?

 

そこで本記事では、スパークリングワインの作り方をわかりやすく解説してみます。

また、大切な人との時間や自分へのご褒美、贈り物など多くの人に選ばれる理由や美味しく飲むための方法についても解説しておきますね。

 

個人的な経験から言いますが、スパークリングワインは知っておくとかなり便利です!

しかも、けっこうカッコつきます!

 

スパークリングワインってどんなワイン?

スパークリングワインってどんなワイン?

Image by Pexels from Pixabay

スパークリングワインは、「シャンパン」でおなじみの、いわゆる「しゅわしゅわしている」ワインです。

メモ

逆に、赤ワインや白ワインのように、「しゅわしゅわしていない」ワインのことを、スティルワインといいます。

 

ちなみに、よく聞かれるのですが、「スパークリングワイン」と「シャンパン」の違いって、あなたはご存知ですか?

 

スパークリングワインというのは発泡性、つまりしゅわしゅわしているワインの総称です。

そして、シャンパンというのはフランスのシャンパーニュ地方でつくられていて、超厳しい基準をクリアできたスパークリングワインのことをいいます。

メモ

近年ではシャンパンではなく、「シャンパーニュ」という人のほうが増えてきています。もともとはシャンパーニュのほうが正しいのですが、ネットではまだ、シャンパンといってる人もけっこう多いです。

 

スパークリングワインは産地や原料、製造方法で呼び名が変わるのも特徴の1つです。

メモ

たとえば、このあと解説するシャンパーニュの作り方の特徴ともいえる「瓶内二次発酵」と同じ作り方を採用していても

  • シャンパーニュ地方でつくられれば「シャンパーニュ」
  • スペインでつくられれば「カヴァ」
  • ドイツでつくられれば「ゼクト」

と国によって違う呼び名になります。

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また、同じスパークリングワインなのに、どうしてお値段がこうも違うのかな?という疑問は、次の項のスパークリングワインの作り方が大きく関係してきます。

 

たとえば「シャンパーニュ」を名乗るための製法は非常に手間がかかりますし、かなり厳しい基準をクリアしないと「シャンパーニュ」を名乗れないうえに絶対的な生産数も少ないため、その分お値段も高くなる、というわけなんです。

メモ

▼シャンパーニュを名乗るための基準はこんなに大変!

  • フランスのシャンパーニュ地方でつくる
  • 使用できるブドウ品種はシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3種類のみ
  • ブドウの収穫は手摘みで行わなければならない
  • 瓶内二次発酵を行うこと
  • 既定の熟成期間を必ず経過すること
  • アルコール度数は11度以上
  • ガス圧が5気圧以上であること

などなど、このような厳しい基準をクリアしなければならないため、基本的に質の悪いシャンパーニュというものは存在しません。

 

それでは、スパークリングワインの作り方を、わかりやすく解説していきましょう。

 

スパークリングワインの作り方をわかりやすく解説!

スパークリングワインの作り方をわかりやすく解説!

Photo by Alexander Kovacs on Unsplash

実は、スパークリングワインには、いくつかの製造方法があります。

その中でも一般的なものを3つご紹介しますが、「へぇ~、こんな風に作るんだ~」くらいの軽くイメージする感覚で、丸暗記なんてしなくていいので、気軽にサクッと読んでみてくださいね。

 

シャンパーニュ方式(瓶内二次発酵、トラディショナル方式)

醸造工程

  • 圧縮
  • アルコール発酵
  • アッサンブラージュ
  • 瓶詰め・リキュール添加
  • 瓶内二次発酵
  • 熟成・動瓶(どうびん)
  • 澱抜き(おりぬき)
  • 補酒・打栓

 

 

①圧搾

まずは収穫したブドウを房ごと圧搾機にかけて果汁のみを集めます。

シャンパーニュでは、4000kgのブドウから2550ℓ(一番搾り2050ℓ、二番搾り500ℓ)の果汁を絞り出します。

 

通常は、品種や畑ごとに圧搾を行います。

圧搾機による力加減は非常に弱く、黒ブドウを使用しても、ほとんど赤い色がつかないほどです。

 

ちなみに、圧搾機というのはその名の通り、ぎゅーっと圧力をかけて、果汁をじんわり搾りだす機械のことで、このとき果汁と果汁以外の種や皮などを分離します。

 

②アルコール発酵

スパークリングワインのベースとなる、スティルワイン(白ワインや赤ワイン)をつくります。

このとき、タンクで発酵させると辛口に、木樽で発酵させるとコクのある味わいのスティルワインが出来ます。

 

③アッサンブラージュ

アッサンブラージュとは「ブレンド」のことで、この工程が通常のワインと大きく違うところです。

なぜ、ブレンドするのかというと、シャンパーニュのように品質が非常に高いスパークリングワインを、毎年一定の味わいレベルまで到達させるためで、ベースとなる複数の品種や、収穫年のスティルワインをブレンドして一定の品質にしていきます。

 

このアッサンブラージュという工程は、神がかっているといってもいいほど難解かつ繊細な作業で、作り手によっては、なんと100以上ものワインを調合することもあるんだとか。

ちなみに、複数の収穫年(ヴィンテージ)のワインをブレンドするので、ノン・ヴィンテージ(NV)と呼ばれます。

メモ

特別にブドウの出来が良い年には、その年にできたワインだけで、ブレンドが行われることもあります。

このときはボトルのエチケット(ラベル)に収穫年(ヴィンテージ)が記載されるのですが、ヴィンテージのあるシャンパーニュは希少なので、めちゃめちゃ高価なものになります。

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④瓶詰め・リキュール添加

ブレンドしたワインが出来上がると、そこに発酵に必要な酵母と糖液を混ぜたものを添加します。

このあと、スパークリングワインの要となる気圧を調節して王冠で密封して、いよいよ瓶内二次発酵の工程へと移ります。

 

⑤瓶内二次発酵

瓶の中で、酵母が糖を分解して発酵が起こると、アルコールと炭酸ガスに変化して、スパークリングワインの泡が形成されていきます。

密閉されている瓶の中で発酵が行われるため、炭酸ガスがワインの中に溶け込むことで、スパークリングワインへと変わっていきます。

メモ

最初にベースとなるワインを作る時のアルコール発酵が最初の発酵で、この瓶詰めしてから行う発酵が2度目の発酵、つまり2次発酵となります。

 

⑥熟成・動瓶(どうびん)

⑥熟成・動瓶(どうびん)

Photo by Lomig on Unsplash

瓶内で、それぞれのスパークリングワインに定められている規定期間での熟成を行います。

メモ

ちなみに、通常のシャンパーニュは最低でも15カ月以上、ヴィンテージ・シャンパーニュにいたっては、3年以上もの熟成期間が決まりとして定められています。

 

熟成の後には、澱(おり:ワインの中にある不純物)を除去しやすくするために、毎日瓶を8分の1くらいずつ回転させながら、徐々に瓶の口を下にして逆立ちさせていきます。

こうすることで、徐々に瓶の口の近くに澱が集まっていくんです。

 

⑦澱抜き(おりぬき)

-20~-25℃の塩化カルシウム水溶液に、瓶の口部分だけを浸けて凍らせることで、瓶の口に集まった澱をシャーベット状にします。

そのあと、王冠を外すとガス圧で自然と澱が飛び出すので、効率よく澱を取り除くことができるんです。

 

⑧補酒・打栓

澱抜き後のワインは非常に辛口なので、リキュールやワインそのものを添加する、「補酒」という工程を行うことで、甘さや辛さの調整を行います。

メモ

この時のリキュールは、ワインの原液に糖分を加えたもので、「門出のリキュール」と呼ばれています。

 

補酒後は栓を打ち込んで、ワイヤーでしっかりと固定します。

以上が、シャンパーニュ方式の作り方です。

 

特に、シャンパーニュ(シャンパン)は、永遠に続くんじゃないかと思えるような、つい見とれてしまうきめの細かい泡、美しい黄金色などを実現するための製造方法に手間もかかっている分、少し高価でも納得のできる品質の高さが大きな特徴です。

しかし、これから紹介する2つの製造方法のものでも、シャンパーニュに負けず劣らず素晴らしいのに、比較的手に入りやすいスパークリングワインが多くあります。

 

密閉タンク方式(シャルマー方式)

密閉タンク方式は、シャンパーニュ方式の瓶内二次発酵部分を大きなタンク内で行う方法で、まずベースとなるワインをタンクでつくり、そこに酵母と糖液を加えて2次発酵を行います。

すると、タンク内でアルコールと炭酸ガスが発生し、出来た炭酸ガスがワインに溶け込んでいき、そのあと濾過を行い、瓶詰めを行いスパークリングワインの完成です。

 

このように、シャンパーニュ方式に比べ一度に大量生産ができるのと、タンク内でほぼ作られるため、ワイン自体が空気に触れることが少ないので、ブドウ本来の香りが残せる製造方法ともいえます。

あえていえば、やはり泡のキメの細かさはシャンパーニュ方式にはかないませんが、手の届く価格帯で質の良いスパークリングワインを楽しむことができます。

 

トランスファー方式

この方法は、シャンパーニュ方式の瓶内二次発酵までを行い、泡が逃げてしまわないように、圧力をかけたタンクの中に移してから冷却・濾過をしたのち、新しい瓶に詰め直すという方法です。

シャンパーニュ方式で、手間のかかる動瓶や澱抜きの部分を簡略化した方法ともいえますが、大量生産もでき、シャンパーニュ方式に近い味わいが楽しめるといったメリットもあります。

 

メモ

この他に「炭酸ガス注入方式」という、ベースとなるスティルワインにタンク内で強制的に炭酸ガスを入れる方法もあります。

お手頃価格で楽しめる半面、以前に比べると技術の向上があるとはいえ、やはり比べてしまうと、どうしても泡が荒いといった特徴もあるので、ここぞといった勝負時や記念日、贈り物には選ばないほうがいいと思います。

 

スパークリングワインが巷で人気な理由

スパークリングワインが巷で人気な理由

 

実は、「ワイン選びに困ったらスパークリングワインを選べばいい」と言われるくらい、万能なワインでもあるんです。

というのも、他のワインに比べても比較的初心者さんが手を出しやすいんですね。

▼スパークリングワインが好まれる理由

  • 料理に合わせやすい
  • 贈り物として選びやすい
  • 好き嫌いが少ない
  • わかりやすいメジャーな銘柄がある
  • インスタ映えする

 

たとえば、料理に合わせやすいというのも、辛口のスパークリングワインだと、適度に口の中をリフレッシュしてくれますし、ほどよい酸味と細かい炭酸が食欲をすすめてくれます。

焼肉やバーベキューのときにも結構おすすめですし、スパークリングワインがあるだけで場が盛り上がりますよ。

 

また、赤ワインや白ワインに比べて、人によって違う、味の好き嫌いの差が比較的少ないのもいい特徴ですね。

飲んでみたけど美味しくなかった、ってことがほとんどないので、プレゼントや贈り物に選びやすいのもありがたいです。

 

「ドン・ペリニヨン」や「モエ・エ・シャンドン」など、わりと名前が知れ渡っている銘柄もあるので、もらった人も安心できるのもうれしいところです。

 

強いて言えば、甘口か辛口かで、飲むタイミングが違うことだけ気にしたほうがいいですね。

甘口だと食前酒でもいいし、おしゃべりしながらデザートワイン的に飲んでもいいですが、たとえば食事中にずっとほんのり甘いワインというのは、人によってはなかなかキツイものがあります。

 

いただいたワインは、よほど慣れている人でもない限り、食事の時に出して乾杯する確率が高いので、辛口のスパークリングワインのほうが無難かもしれません。

逆に言えば、普段ほとんどワインを飲まない女性に贈るのであれば、ほんのり甘いタイプの飲みやすいスパークリングワインがおすすめです。

 

どんなプレゼントでもそうですが、贈る相手のことをしっかり想像することで、プレゼント選びの成功率は高くなりますよ。

 

ちなみに、ワイン初心者さん向けのおすすめスパークリングワインは、スペインのカヴァ(CAVAというつづり)です!

 

シャンパーニュと同じ製法でつくられているのに、とってもお手頃価格で購入できますし、なんといっても飲みやすい!

たとえば、普段ワインを飲まない女性が集まるような女子会でも、大人気な1本になることでしょう。

 

初心者でもスパークリングワインを美味しく飲む方法

初心者でもスパークリングワインを美味しく飲む方法

Photo by Deleece Cook on Unsplash

ポイント

  • ワイングラスで飲んでみる、泡の鑑賞
  • 温度を気にしてみる

 

スパークリングワインを美味しく飲むコツは、赤ワインや白ワインに比べると、実はとっても簡単です。

暗記できるレベルなので、覚えておくと便利ですよ。

 

ワイングラスで飲んでみる、泡の鑑賞

スパークリングワインには、その泡の美しさを存分に楽しむために、「フルートグラス」という細長いタイプのワイングラスを選びましょう。

飲み口の径(円)が小さいため、空気に触れる面識が小さいので、炭酸が抜けにくく、香りも長持ちしやすいのが特徴です。

 

もちろん、100均で手に入るフルートグラスでも、全然OKですよ。

 

余談ですが、シャンパンタワーの時に使っている、底の浅くて口の広がっているワイングラスは「クープ型」といわれていて、その昔、貴族の女性たちが舞踏会やディナーなどでげっぷが出ないように、ガスが抜けやすい形にしたものだそうですよ。

 

温度を気にしてみる

スパークリングワインの飲み頃の温度は、次の通りです。

  • スパークリングワイン…6~8℃
  • シャンパーニュ…8~12℃

 

スパークリングワインは、基本的によーく冷やしておいたほうがいいです。

というのも、冷えていたほうが、命ともいえる泡が抜けにくくなるんですよ。

 

なので、飲む直前まで冷蔵庫で冷やしておいてOKです!

 

強いて言えば、ちょっとお高いシャンパーニュなどをゲットできたときなどは、冷蔵庫から出してから5分くらい放置して温度を上げることで、複雑な味わいや香りを一層楽しむことができます。

まぁ、高価なスパークリングワインをそうそう飲むこともないでしょうし、複雑実のあるワインの味の探求なんて、上級者向けですのであまり気にしすぎなくてもいいですよ。

 

あと、スパークリングワインを自宅で飲む時に、あると便利なアイテムを2つ紹介しておきますね。

これがあると、スパークリングワインを楽しみながら話が盛り上がっても、2~3時間であればおいしくいただけますし、飲み残しても大丈夫です。

 

スパークリングワインの栓を上手に開けるコツ

スパークリングワインの栓を開けるコツはこちらです。

ポイント

  • タオルなどで栓を覆う
  • 栓の部分をしっかり持ってボトルのほうを回す
  • ゆるんでくるとガス圧で栓が飛び出そうとするのでしっかり持っておく
  • 「ポン」という音が小さいほどプロ!
  • ちなみにプロはガスが抜ける「シュッ」という音しかさせない
  • このガスの抜ける音を「天使のため息」という

 

ちょっと雑学も入りましたが、ポイントは抜栓の際に栓ではなく、ボトルのほうを回すことです!

タオルで覆っておくと仮に栓が飛んでも大丈夫ですし、泡が吹いたとしても被害が最小限で済みます。

 

今回の記事のまとめ

今回の記事では、スパークリングワインについて、少し詳しく解説してみました。

ちょっとした豆知識を知っているだけでも、スパークリングワインはおしゃれな大人に変身できるほど、カッコイイ武器にもなります。

 

料理に合わせやすいのは、ワイン初心者さんにはありがたい特徴ですし、カヴァをはじめ、手頃なお値段で手に入る格別の時間を過ごすのもいいですね。

ワインで乾杯してみたい!って思うと、飲みやすいワインや飲み方、赤なのか白なのか?ブドウ品種は?産地は?どんな料理に合うのか?なんて結構下調べしなきゃいけない気持ちになっちゃいそうですよね。

 

その点、スパークリングワインは、スーパーで買える範囲であれば、甘口か辛口か?予算は?ってとこである程度絞れちゃうので選びやすさもピカイチです。

今度のお休みにでも、試しに1本スパークリングワインを選んでみませんか?

 

以上、今回はスパークリングワインについて、少しだけ掘り下げて解説してみました。

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