こんな方におすすめの記事です
- 季節に合わせたワインの選び方が知りたい人
- ちょっとしたワインと食事の合わせ方を知りたい人
突然ですが、あなたのどの季節が好きですか?
僕は春が好きなのですが、花粉症がひどいのであまり外に出られません。
それでも春が好きな理由は、ぽかぽか陽気と桜が咲き乱れる風景が大好きなんです。
花粉症がひどいと嗅覚と味覚が鈍くなってしまうので、ワインを存分に楽しめないのがけっこうツラいところですが…なんだか致命的ですよね(苦笑)
日本の春夏秋冬は特徴がはっきりしているので、そこに合わせてワインを選ぶこともできます。
ちょっとした季節の一コマに合うそんなワインの選び方を知っているだけで、いつもと違った雰囲気を楽しむことが出来ますし、あなたと一緒に飲むことが出来る人はきっとその雰囲気を楽しむこともできるでしょう。
逆に年がら年中、自分のお気に入りばかりを主張していると、自分はよくても周りは飽きちゃいます。
自分のお気に入りを持ちつつも他の誰かのために、ワインを選ぶポイントを知ってるのってカッコよくないですか?
今回は、そんなワインと日本の四季についての記事です。
目次
日本の季節に合わせたワインの選び方
Photo by Library of Congress on Unsplash
日本は世界の中でも四季がはっきりしていて、トップクラスの美しい季節の風景を楽しむことが出来る国ですよね。
そんな素敵な国に住んでいるのですから、これを活かした楽しみ方を知っておいて損はないと思います!
季節によってワインをかんたんに合わせるポイントは、『気温』と『料理』、そして『イメージ』です。
たとえば、真夏のあっつい時期にこってりとしたビーフシチューと、濃厚な赤ワインはあまり選びたくない選択肢ですよね。
ファミレスなどで「季節限定メニュー」があるように、季節によって好まれる料理があります。
季節の料理に合わせるだけで『気温』と『料理』の2つのポイントはおさえることが出来ますし、そこに季節ごとの『イメージ』を合わせれば、あなたもワインを使った立派な演出家になれます♪
それでは季節ごとに誰でも出来るワインの選び方を紹介していきましょう。
「春」~ぽかぽか陽気♪桜の美しい季節にはロゼワインが似合う~
僕の大好きな季節の「春」は、日本ではどちらかというと、始まりの季節としての印象が強いのではないでしょうか。
入園式、入学式、入社式、そして異動に引越し…、子どもから大人までとっても忙しい時期でもあります。
だからこそ、まったり癒される時間は大切にしたいですよね。
春は、桜の咲く時期ということもあって「ロゼワイン」がとてもよく似合う季節です。
桜に限らず、たんぽぽや菜の花、そしてバラも咲き始める時期ですし、なんといっても、ぽかぽか陽気に明るい雰囲気の季節と淡いピンクのロゼワインはとってもお似合いではないでしょうか。
スーパーや飲食店でも、春になるとロゼワインを桜のイメージで押している場面によく出会いますが、ロゼワイン自体はその飲みやすさ、料理との合わせやすさから、実は年中愛飲されているファンの多いワインでもあります。
ロゼワインというと「甘口の女性向け」なイメージを持っている人も多いですが、実は辛口のものが多く、女性に限らず世界中でもファンの多いワインなんですよ。
また、ロゼワインは赤ワインと白ワインのいいとこどりといってもいいくらい、食事に合わせやすいワインでもあります。
春は、野菜や山菜を中心にお肉料理や魚料理、ご飯ものにパスタなどの麺料理とジャンルを問わずバリエーションの多い時期でもあります。
ロゼワインは、魚貝類や鶏肉、豚肉を使った料理におすすめですし、和食や中華にもとってもよく合いますので、わりとオールラウンドで活躍してくれるワインなんです。
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大人になってから好きになった人も多くみられる山菜も、春ならではの美味しい食材ですよね。
フキノトウ、たらの芽、ウドなどを天ぷらでいただくこともあると思いますし、スーパーの総菜コーナーでもちらし寿司やおひたしなどが並んでいるところをよく目にすると思います。
ちなみに山菜をいただくとき、特に天ぷらでいただくときは、白ワインもおすすめですよ。
山菜のほろ苦さは、大人の愉しみといってもいいですが、爽やかな白ワインはとっても相性がいいです。
ポイント
- 春のイメージで合わせるならロゼワインがおすすめ
- 山菜料理、特に天ぷらに合わせるなら白ワインもぜひ!
「夏」~暑い季節にはよく冷えた白ワイン、夏バテにも注意!~
日本特有の梅雨のじめじめした時期から、猛暑や酷暑といった気温の変動で、夏って近年では、だんだん過ごしにくい印象がありますよね。
そんな季節には、なんといってもスッキリと爽やかに飲める、白ワインやスパークリングワインがおすすめです。
特に、白ワインには高い殺菌効果や整腸効果にも良い効果があるとされているので、体調を崩しやすい夏にはぴったりのワインなんですよ。
たまに「白ワインはキンキンに冷やしておけばいい」という人もいますが、冷やしすぎるとせっかくの「香り」がおとなしくなってしまうので個人的にはおすすめしません。
なにより、冷たすぎる飲み物は、逆に内臓を急激に冷やしてしまうので、身体にもあまりよくないですしね。
気温が高くなると、冷製パスタやカルパッチョなどのさっぱりとした料理が欲しくなりますが、そんな料理には白ワインはもってこいの相性の良さなんです。
和食でいえば、最近では簡単に作れる素もあるので、お子さんがいる家庭でもよく作られる、ちらし寿司やてまり寿司なんかにも白ワインはよく合いますよ!
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また、「夏といえば肉!!」という人もいるでしょう。
お肉をガッツリ食べて、スタミナをつけて、夏を乗り切ろうという人も多いのではないでしょうか?
たとえば、焼き肉やバーベキューのように、みんなでワイワイガヤガヤ楽しめる食事には、スパークリングワインがとってもおすすめです!
口の中の脂っこさをリセットしてくれるので、食事も進みますし、なんといっても、人が集まる場にスパークリングワインがあるだけで不思議と盛り上がります。
もちろん、肉料理なので赤ワインも合いますが、もし赤ワインを飲むなら、夏の暑い時期には軽めのライトボディのもののほうが、きっと飲みやすいと思いますよ。
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近年では、グラスに氷を入れた『ロックワイン』も流行っています。
氷を入れることで、さらりとした飲み心地になり、食欲の落ちるこの季節にも飲みやすい飲み方なんですね。
ポイント
- 夏には白ワインがおすすめ
- 焼肉やバーベキューには、軽めの赤ワインかスパークリングワインがおすすめ
- 人が集まる時は、スパークリングワインが盛り上がる
- グラスに氷を入れて飲む「ロックワイン」も人気がある
- しっかりした赤ワインは、冷やしすぎると渋みが際立ちやすいので注意
「秋」~豊かな食材、ワインが美味しくなる季節♪~
年々、残暑の期間が長くなっている気もしますが、それでも少しずつ気温は下がり始めると紅葉が始まり、美しい色とりどりの色彩で秋が深まったことを告げてくれるようになります。
そんな秋には、たくさんの美味しい食材が旬を迎えると同時に、ワインが美味しくなる季節の到来でもあります。
食材としても椎茸や舞茸、松茸などのキノコ類やカボチャにお芋などの野菜類、秋刀魚に鮭、戻り鰹などのお魚など味や風味のしっかりとしたものが多くなってきます。
そんな食事におすすめなのは、ミディアムボディ~フルボディのちょっとしっかりめの赤ワインや、熟成期間のやや長めなしっかりとした味わいの白ワインです。
ワインと料理の相性のことを、人間の結婚になぞらえて『マリアージュ』といいますが、秋は食材のバリエーションが豊かなため、このマリアージュが楽しめる季節でもあります。
ワインと料理を相性良く、簡単に選べる方法の一つが「色を合わせる」という方法です。
食材や料理にかけてあるソースやスープ、料理全体の色などを参考に相性のいいワインを選ぶというものです。
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例えば、白身魚を刺身やカルパッチョでいただくなら、基本的に白ワインが合わせやすいですが、食べるときにムニエルなどにしてかけるタレがソース系や醤油の場合は赤ワインがおすすめになります。
ちなみに意外かもしれませんが、実は秋刀魚は赤身魚なので赤ワインがよく合います。
ワタも食べられる大人な人には、少しこってりしたくらいの赤ワインもおすすめですね。
また、11月の第3木曜日にはおなじみの『ボージョレ・ヌーヴォー』の解禁日です。
ボージョレ・ヌーヴォ―は軽めのワインが多いので、赤ワインが苦手な人でも比較的飲みやすいワインです。
メモ
ボージョレ・ヌーヴォーは、フランスのボージョレ地区で、その年に収穫されたブドウを使用した新酒のことをいいます。
ここ数年の間では、Instagramに「#ボジョパ」というタグで、ヌーヴォーを楽しむ様子が投稿されていたりしましたよ。
年々下火になってきているものの、ボージョレ・ヌーヴォーは、世界中で同じ日に同じ地区のワインを楽しむ素敵なイベントです。
世間の流行りに流されたりしないで、純粋に楽しみたいですね。
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ポイント
- 秋は食材もワインも美味しい季節
- 味付けの濃い料理が増えてく売るので赤ワインは少し重めのワインにチャレンジしてみよう
- 白ワインも熟成期間のやや長めなしっかりしたものを試してみよう
- ワインと料理との相性は「色を合わせる」ことがポイント
- ボージョレ・ヌーヴォーを世界中の人と楽しもう
「冬」~寒い季節にはあったかい料理としっかりとした味わいの赤で~
寒~いこの季節には、あったかい料理や味の濃いものが好まれます。
ワインも、より重いものやスパイシーな赤ワイン、コクのあるしっかりとしたボリュームの白ワインがより美味しく感じる季節ですね。
あったかいビーフシチューやクリームシチュー、すき焼きやお鍋も美味しいですよね。
こちらもワインと料理の合わせ方は、色を合わせれば、相性のよい組み合わせを選ぶことができます。
ボージョレ・ヌーヴォーのように軽めのワインでももちろんいいのですが、料理とのバランスを考えるのであればいつもよりちょこっと重めのものを選んでみましょう。
また、冬に美味しいものといえばチョコレート!
僕は、スーパーのお菓子コーナーで働いたことがありますが、不思議なもので、気温が低くなると突然チョコレートの消費量が激増するんです。
チョコレートは、ワインに合う代表的なお菓子のひとつです。
デザート感覚でもおすすめですし、女子会などでおしゃべりしながらのワインとチョコレートは、なかなかおしゃれな大人の時間です。
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そうそう!冬といえば一大イベント「クリスマス」がありますよね!
実は、クリスマスのほかにもいろいろなイベントがあることから、1年で一番スパークリングワインが飲まれる季節でもあります。
忘年会やクリスマスなど、ちょっとした集まりから大切な人と過ごす時間まで、スパークリングワインは素敵な時間を演出してくれます。
スパークリングワインは、普段あまりワインを飲まない人にも比較的選びやすく、料理との相性をあまり考えなくてもいいほど、わりとどんな料理でも合うので、ちょっとしたムードの演出にはもってこいのワインなんです。
恋人や女子会などではロゼのスパークリングワインもいいですね。
できれば、スパークリングワイン用の細長いワイングラス(フルートグラス)を使うと、キレイな黄金色に立ち昇り続ける細やかな泡を堪能することができるのでおすすめです。
普段ほとんどワインを飲むことがないようなら100均のものでも十分だと思いますよ。
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あと、忘れてはならないのが、冬の食事の代表選手お鍋」です。
お鍋とワインって、意外と相性がとってもいいんですよ。
お鍋とワインのマリアージュを成立させるには、スープの色と合わせるのがおすすめの選び方です。
寄せ鍋や豆乳鍋、白湯スープ系は白ワイン、石狩鍋やキムチ鍋、すき焼きなどは赤ワインといった感じです。
それでも、どれを選べばいいのか困ったときは、ロゼワインかスパークリングワインでOK!
特に、みんなで鍋を囲む席にスパークリングワインは、食事の場を盛り上げてくれるのでおすすめですね。
また、お鍋だと比較的食事の時間が長いので、いろいろなワインを試してみても面白いと思います。
たとえば、同じ赤ワインでも、どこの国のワインが相性がいいのか?とか、軽めのものがいいか、重めのものがいいか?などみんなで吟味するのも楽しいですよ。
ポイント
- 冬は味の濃い料理が多いのでワインも味わいのしっかりしたものがおすすめ
- ワインとチョコレートは相性がいい
- クリスマスや忘年会など人が集まる時はスパークリングワインもおすすめ
- ワインと鍋を合わせるときはスープの色を合わせる
今回の記事まとめ
日本の四季は、それぞれ特徴がはっきりとしているので、ワインのように種類がたくさんあっても、その季節に合わせるコツを知っていれば、ワイン選びに困ることも少なくなると思います。
また、季節によって旬の食材や美味しい料理が違うこともあって、ワインを楽しむ要素は無限にあるような気さえしますね。
季節ごとにワインの選び方がまるっとわかれば、どんな季節の誕生日でも、お祝いの時にワインが選べたりもしますしね。
僕の奥さんは夏生まれなので、誕生日には僕の手料理とスパークリングワインを準備します。
スパークリングワインは年中使えるワインではありますし、料理との相性もほとんど苦手分野がないので、ワイン選びに悩まなくていいですしね。
どんな季節でもホッとしたいとき、気持ちを緩めたいときに、ワインの香りと美味しい料理で癒されてみませんか。
以上、今回は日本の季節に合わせたワインの選び方の記事でした。