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- 土用の丑の日ってもともとどんな日?
- うなぎと相性のいいワインってあるの?
- 土用の丑の日はうなぎじゃなきゃダメ?
2020年の土用の丑の日は7月21日(火)と8月2日(日)です!
しかし、うなぎってもんのすごく高価なお魚ですよね( ;∀;)
国産のうなぎのかば焼きなんて、近年では3,000円前後が当たり前になっていますし、ちょっといいお店でうな重なんて注文したら4,000~5,000円もします。
もはや夏バテ対策の前に財布がバテてしまいそうですよね。
そこで本記事では、「土用の丑の日」と「うなぎ」の関係と、うなぎを使った料理と相性のいいワインについて解説していきます。
ちなみに、うなぎが高価すぎるため、家計にやさしい代用品で乗り切ることも多いので、そちらも調べてみました。
目次
そもそも「土用の丑の日」ってなに?
まずは「土用の丑の日」の「土用」部分ですが、「土用」には季節の変わり目という意味があります。
なので、うなぎを食べる習慣でおなじみの「土用の丑の日」は、夏から秋への節目期間のことになります。
ということは、ほかの季節の節目にもあるのかと言うと、各季節の移り変わりの時期にも、「土用の丑の日」は存在します。
もう少し詳しく言うと、土用とはそれぞれの季節の節目、つまり「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前の18日間(19日間の場合も有)のことを指します。
そして「丑の日」部分は、勘のいい人は気付いているかもしれませんが、「子、丑、寅、卯、……」の十二支のことで年賀状なんかによく書いたりしてますよね。
簡単にいうと、年賀状に書いている十二支は「年」を数えているのですが、十二支は年だけでなく、他にも日にちや時間を数えるときにも、昔は使われていたんですね。
怪談なんかで「丑の刻参り」というのは、24時間を12で割った時間帯で、深夜の1時~3時を示します。
これと同じで、カレンダーを12日周期で区切っているので、「丑の日」だけで言えば12日毎にやってくるんです。
うなぎを食べる習慣のある夏の「土用の丑の日」は、立秋の前の約18日間の中で丑の日が該当する日のことを指します。
もちろん、18日間中の12周期なので、丑の日が2回来る年もあるんですよ。
「土用の丑の日」にどうしてうなぎなの?
一番有力な説として、有名なのは「平賀源内説」です。
平賀源内って誰??って思うった方のために一言でざっくり言うと、「江戸時代の学者であり発明家」です。
「エレキテル」「からくり人形」というキーワードで、実は実用書からマンガまで、ちょこちょこ登場する人物でもあります。
そんな学者さんが、なぜ夏の「土用の丑の日」に、うなぎを食べることと関係しているのかと言うと、こんな逸話が残っているからなんですね。
うなぎは本来の旬が、実は冬であり、うなぎ屋さんは夏にうなぎが売れなくて困っていました。
そこで平賀源内に相談すると、「本日 丑の日」という張り紙を貼りなさいと言われたので、言われるがままに張り出してみたら大繁盛!
実は当時「丑の日に”う”から始まるものを食べると夏負けしない」という風習があり、負けず嫌いの江戸っ子たちを中心にゲン担ぎとして口コミで広がったんです。
また、大繁盛したうなぎ屋さんの噂を聞きつけて、他のお店も真似したことから、夏の「土用の丑の日」にうなぎを食べるという習慣が根付いたんだとか。
現代でいう、「バレンタイン」みたいな感じですね。
ちなみに「恵方巻」でおなじみの節分ですが、これも1年に4回あるので、スーパーやコンビニなどの食品業界では、1年に4回恵方巻を買ってもらおうと、実はこっそり宣伝しているのですが、いまいち浸透していません。
ちなみに、”う”のつくものを食べるといいという風習は、日本のあちこちにあり、「うま(馬肉)」「うし(牛肉)」「うどん」「梅干し」など、地方にちなんだ食べ物が、夏バテ予防の先人の知恵として風習となって残っています。
土用丑の日でおなじみのうなぎとワインは実は相性がいい!
実は、うなぎ料理とワインは非常に相性がいいんです。
うなぎの料理といえば、かば焼きを連想する甘辛いタレのものと、白焼きを連想するさっぱりとした味を思い浮かべる2パターンが主だと思います。
中には、ワインで煮込んだりするようなヨーロッパの郷土料理もありますが、「土用の丑の日」のうなぎから連想はなかなかしないでしょう。
うなぎのかば焼きなど甘辛いタレと合わせやすいワイン
かば焼きの甘辛いタレ、ちょっとした焦げ、そして山椒のピリリ感と相性のいいブドウ品種といえば、
- シラー(シラーズ)
- ピノ・ノワール
- カベルネ・フラン
を推したいところですね。
スーパーやコンビニでの探しやすさで言えば、「シラー」か「ピノ・ノワール」かなと思います。
赤ワインがちょっと苦手な人は、ロゼのスパークリングワインもいいかもしれません。
口の中を爽やかな泡が程よくリセットしてくれますし、料理に合わせやすいロゼの強みを活かして、ワイン初心者さんでも選びやすいと思います。
うなぎの白焼きのようにさっぱりとした味と合わせやすいワイン
うなぎの白焼きを選ぶのは、どちらかというと上級者感があるのは、僕だけでしょうか(笑)
白焼きは、超簡単にいうと、かば焼きのタレをつけないで焼いたバージョンです。
なので、うなぎの本来の味を楽しむ、いわば大人の丑の日を味わうなら、うなぎの白焼きに白ワインをおすすめします。
白焼きは、塩やワサビでいただくことが多いので、個人的なイチ押しは「ソーヴィニヨン・ブラン」です!!
白ワインの王道、シャルドネの多くは酸味がビシッと強めの辛口が多いのですが、うなぎの白焼きの場合、シャルドネの酸味が勝ってしまいがちなので、せっかくの高級魚の美味しいところが影をひそめてしまいます。
ワサビの香りとも相性のいい、ハーブ系の香りを持つソーヴィニヨン・ブランは、飲みやすい酸味に、柑橘系の甘みも隠れているものが多いので、ワイン初心者さんにとっても、飲みやすいブドウ品種です。
番外編:うな重やうな丼とワインは合うの?
実は、ワインとご飯の相性がいいという人はあまり聞かないんです。
その理由は、日本のお米独特の「甘みと粘着度合」です。
日本のお米のおいしさと、ワインのおいしさがなかなか共存してくれないので、実はこの組み合わせに苦手意識があるという人の話も聞きます。
でも、うな重やうな丼を予約してしまってるし、お米に染み込んだタレも好きなんだよね~!という人も多いはず。
そんな方には、辛口のロゼワインがおすすめです!
まぁ、ここまで気にしてしまうほどの人であれば、もはや初心者さんでもないでしょうけどね。
「土用丑の日」はうなぎじゃなくてもいい説(※主婦・主夫友情報)
近年のうなぎの高騰のおかげで、すっかり土用の丑の日に縁のなくなった人も多いのではないでしょうか?
3,000円も出してたら、めっちゃいいワイン飲めますしね。
そこでちょっと調べてみると、意外と”う”のつくものにこだわっていない、「夏バテ防止」のほうに重きを置いている人が非常に多くいらっしゃいました。
- うなぎの代わりにあなごを使った料理
- かば焼き繫がりで豚かば丼
- ”う”のつくものから「きゅうり(瓜)」をつかった冷や汁
- スタミナ満点の焼肉
- 食欲減退の時にありがたいネバネバ丼(長いも・納豆・オクラなど)
このように、夏を乗り切るためのスタミナを得たいものや、猛暑で体調を崩しがちな時に、お腹にやさしいものを食べられているようです。
ワインも、夏場にこってりした赤ワインよりは、スッキリした白ワインが飲みたくなるように、自分の飲みたいもの、食べたいものを無理なく食すことが、一番大事なのかもしれませんね。
年々、暑さが異常な感じになってきていますが、あなたも体調を崩さないようにしてくださいね。
まとめ:土用丑の日にはうなぎとワインで元気回復!
国産の身の厚いうなぎのかば焼きに、ちょっといいピノ・ノワールの赤ワイン……。
やってみたいですねー!
ちょっとバテてきたころに「美味しいものを食べて、明日からまたがんばろう!」と独身時代なら実現できたかもしれません(笑)
しかし、我が家のまだ幼い娘たちは、どうもうなぎが苦手なようです。。
さて、今回の記事のように、和食とワインって実は相性がいいんです。
でも洋風な感じのするワインと、和食をどう組み合わせればいいの?って思うかもしれませんが、実は食材やタレ、汁の色を合わせるだけで簡単に美味しい組み合わせにすることができます。
かば焼きであれば赤ワイン、白焼きであれば白ワインという具合ですね。
特に、醤油系のお料理と赤ワインの組み合わせは、意外なほど合わせやすいんですよ。
その中でも味の濃いものには、どっしりとした重めの赤ワインである、カベルネ・ソーヴィニョンやシラーなどのブドウ品種が合わせやすいです。
逆にさっぱりとしたものであれば、軽めの赤ワインと言える、ピノ・ノワール、ガメイ、カベルネ・フランなどのブドウ品種がおすすめです。
普段の家庭料理にも、ぜひワインを取り入れてみてくださいね♪
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以上、今回の記事は、土用の丑の日とうなぎとワインのお話でした。