【台風は海上に 離れても警戒を】https://t.co/7Ox7wNH1l2
13日3時現在、大型の台風19号は三陸沖を北北東に進んでいる。台風は太平洋に抜けたものの、東北地方では激しい雨が降っている所があり、今後も激しい雨や強風による災害に警戒が必要。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) October 12, 2019
このたびの台風19号の被害に際し、心よりお見舞いを申し上げます。
一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
2019年10月12日(土)~13日(日)にかけて、過去最強クラスといわれている大型の台風19号が、東海から東北にかけての広い地域に記録的な大雨をもたらしました。
その被害も甚大なもので河川の氾濫や家屋への浸水、道路への冠水、土砂崩れなどの災害のほか、ビルの上にある大型クレーンが折れ曲がり危険な状態になるなど、一夜明けてその被害が続々と報道されています。
こんな危険な台風が、太平洋に抜けたからといって、まだまだ安心できません。
本記事では、今回のような台風が通過したあとにも、気を付けたほうがいいポイントをまとめてみました。
目次
台風通過後に時間差で起こる河川の増水、氾濫
台風が通過したからといって、テレビやネットで報道されているような、河川の様子を見に行こうなんて思ってはダメですよ。
上流域では雨雲が残っている場合が多く、下流域では思わぬ時間差で、さらに水位が上がる危険が残っています。
また、氾濫していない箇所でも水位が低くなるまでは、橋げたや河川敷、土手などがどんな状態になっているのか見えないため、見ただけでは判断できません。
河川敷や土手などが、かなりゆるんでしまっていることも十分考えられますし、時間差での増水で土壌が崩れることもあるので、しばらくは出来るだけ近づかないほうがいいでしょう。
台風一過で晴れているからといって、SNSにアップしたくて河川の様子を撮影しに行くようなことは、命の危険を招くことになりかねないので控えるようにしましょう。
台風被害で意外と多いのが車のパンク⁉
冠水被害が多かった場所での、最多事故件数のトップは、実は車のパンクなんです。
どういう原因でパンクするの?って思いますよね。
実は、台風通過直後は河川や側溝の氾濫、強風や突風により、道路上には何が落ちているのかわからない状態なんです。
しかも、ギリギリ通行できるくらいまで水が引いたからといっても、濁った水で冠水している状態では、道路上にどんなものが落ちているのか、流されてきているのか判断できません。
急激に激しく増水した場合、側溝のふたなどが移動している場合もあるので、タイヤがハマって脱輪することも考えられます。
道路の様子が確実に確認できるまでは、運転を控えたほうがいいでしょう。
台風による停電が原因で起こる「通電火災」
台風などの災害時に停電することがありますよね。
この停電が復旧して、電気が再び流れるときに、火災が起こることがあります。
通電火災の原因としては、以下のような状態があげられます。
▼通電火災の原因
- 災害時に何らかの原因でコードや配線が破損、損傷し、通電時に可燃物が触れている場合
- アイロンや電気ストーブ、携帯IHなどの電化製品にスイッチが入っている状態で通電時に可燃物が触れている状態
- 白熱灯などを使用した電気スタンドが倒れて可燃物に触れてしまっている場合
- 水槽が倒れてしまい、ヒーターが可燃物に触れている状態
- 冷蔵庫などの電化製品が水没してしまっている状態
- コンセントが水没して濡れている状態
以上のような原因をいくつかあげてみましたが、浸水や避難などでしばらく電気を使わない場合は、ブレーカーを落としてコンセントは全て抜いておくようにしましょう。
また、水没してしまった家電は故障している場合がほとんどです。
乾いたから大丈夫かな?と思ってコンセントを差し込んだら、冷蔵庫などから煙が出始めたという事例も多いので、水没してしまった場合は使用しないほうがいいでしょう。
自分で判断できない場合は、利用している電力会社、または家電製品を取り扱っている量販店、お使いの家電のメーカーなどに問い合わせることをおすすめします。
また、電力復旧後に自己判断で水没した電化製品にスイッチを入れる場合は、必ず消火器を準備してから行うようにしましょう。
大型台風通過後は小雨でも要注意
台風が過ぎると多くの場合、晴天になることが多いのですが、山の近くでは雲が残っていて、小雨が降ることがよくあります。
今回のような大型台風が通過した場合、大雨で土壌はかなりゆるんでしまっているので、少量の雨でもどんな被害が発生するかわかりません。
特に、山沿いの道は土砂崩れがいつ起こってもおかしくない状態かもしれないので、小雨だとしても雨が降っている場合は安全が確認できるまでは、通行しないほうがいいでしょう。
台風通過後に道路が冠水している場合の注意点(徒歩の方)
道路が冠水している中で、膝くらいまでの水位の中を水をかき分けて歩いている人を、ニュースなどでも見かけることがありますよね。
たとえ普段歩きなれている道路だとしても、冠水している場合、濁った水の中はどうなっているかわかりません。
割れたガラスのような鋭利なものがあるかもしれませんし、破損したブロックの中にある骨組みのような突起物がむき出しになっているかもしれません。
また、側溝の蓋が流されていたり、破損している場合は、歩いていると踏み外してしまい、大怪我に繋がることもあるので、道路の状態が視認できるくらい水が引くまでは、あまり出歩かないことをおすすめします。
今回の記事まとめ
台風が通過してしまったから大丈夫だと、いつもの生活をすぐに始めたくなる気持ちはわかりますが、住んでいる地域や近くの山や川の状態がわかるまでは、あまりすぐに広範囲に行動しないほうが賢明です。
大量の雨や体験したことのないような暴風のあとは、素人が想像する域を超えているような状況になっていることがあるからです。
地域の防災情報や、ご近所との情報交換をしっかり行って、現在の状況確認と対応を慌てずにするよう心がけて、二次被害を起こさないように気を付けましょう。
以上、今回は台風通過後に気を付けるべきポイントに関する記事でした。