こんな方におすすめの記事です
- ロゼワインってどうやって作られてるの?
- ロゼワインは赤ワインと白ワインを混ぜてるの?
- ロゼワインを美味しく飲みたい
ロゼワインって、赤ワインと白ワインを混ぜたものだと思っている人も多いですが、違いますからね。
自分で赤ワインと白ワインを混ぜて、比率による違いを楽しむ方はいらっしゃいますが、ほんのごく一部の例外を除いて、ロゼワインにはロゼワインの作り方があります。
あの美しいピンクは、いったいどうやって作られているのかを、本記事ではかんたんに解説していきます。
あと、日本ではロゼワインの人気があまりにも低いので、ロゼワインの特徴とその魅力についてもお話しますね。
目次
ロゼワインの作り方を簡単に解説します!
Photo by Vincenzo Landino on Unsplash
ロゼワインのあの美しいピンクは、どうやって作られるのでしょうか。
実は、ロゼワインの作り方には大きく分けて、次の3つの方法があります。
- セニエ法
- 直接圧搾法
- 混醸法
一つずつ、見ていきましょう。
セニエ法
セニエ法とは、赤ワインと同じように、果汁に黒ブドウの皮や種を漬けたまま、アルコール発酵させる方法です。
簡単にいうと、赤ワイン並の「赤色」が果汁に移る前の、ほどよく少し色がついたくらいで【圧搾】という工程を行い、色素や渋味の素となる皮や種を取り除いて、あとの果汁のみを発酵させます。
要は、ほんのり赤くて渋みの少ない、そんな赤ワインを作っているような感じです。
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直接圧搾法
直接圧搾法とは、黒ブドウを使って白ワインと同じように作る方法です。
赤ワインの作り方とは違い、黒ブドウの皮をいっしょに漬け込まずに【圧搾】という工程を行うことで、黒ブドウの実がつぶれたときに、皮の色がうっすら移るので、淡い赤=ロゼワインの色になります。
ちなみに、圧搾の工程では段階的に少しずつ圧力をかけていくので、ここで果汁の色を調整します。
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混醸法
混醸法とは、黒ブドウと白ブドウを混ぜて作る方法です。
この方法が一番誤解されやすいのですが、決して赤ワインと白ワインを混ぜて作っているわけではありません。
ちなみに混醸法で有名なのは、ドイツのロートリング方法が有名ですが、この方法をもちいているところは、そんなに多くはありません。
メモ
▼赤ワインと白ワインを混ぜる方法
赤ワインと白ワインを混ぜてロゼワインをつくるのは、ヨーロッパではワイン法で禁止されていますが、唯一許されているのがシャンパーニュです。白ワインに赤ワインをブレンドする方法で、一般的にスパークリングワイン以外では認められていません。
ちなみにシャンパーニュとは、フランスのシャンパーニュというところでつくられているスパークリングワインのことで、日本では「シャンパン」といわれていることが多いです。
日本ではロゼワインは人気がない!?
Photo by Aesop Wines on Unsplash
日本では、残念ながらロゼワインの人気はかなり低いです。
原因として考えられるのは、赤ワインと白ワインの中間的存在を、中途半端と捉えているところだと思います。
少しデータとしては古いですが、国税庁が行った「ワインに関するアンケート」では、ロゼワイン好みのワインと答えた人は、わずか2.7%…。
国税庁「ワインに関するアンケート」集計結果
集計期間:平成19年5月31日(木)~平成20年11月22日(土)
現在では、もう少し増えているようですが、それにしても少なすぎるでしょ⁉
しかし、過去の何度か起こったワインブームでも、注目を浴びたのは、甘口の白ワインやタンニン(渋み成分)の強いフルボディの赤ワイン、高級なスパークリングワインや非常に良いヴィンテージのワインなどで、ロゼワインにあまりスポットライトは当たっていません。
強いて言えば、かなり前のワインブームの際に、ポルトガルの「マテウス・ロゼ」、フランスの「ロゼ・ダンジュ」のような甘口のロゼワインに人気が集まり、「ロゼワインは甘口のワイン」「ロゼワインは女性のお酒」といった偏見が今も根強く残っています。
実はロゼワインは、赤ワインと白ワインのいいとこ取りといわれているくらい、赤ワインのようなコクもあり、白ワインのような酸味と飲みやすさがあります。
いいとこ取りなので、料理との合わせやすさも抜群なんですよ。
現在では、ほとんどのロゼワインが辛口ですので、料理の邪魔をしませんし、なんといってもお肉でもお魚でもイケますし、赤ワインや白ワインの苦手分野である中華エスニック系とも仲良くやっていけます。
そしてなんといっても、ロマンチックさはピカイチです!
美しいとも、かわいらしいともとれるピンク色は、恋人との時間を演出してくれますし、ボトルとグラスに注がれたロゼワインは女子会にも大活躍ですよ。
海外でロゼワインが人気急上昇な理由
Photo by Justin Aikin on Unsplash
実は海外では、この数年でロゼワインの人気が急上昇しており、あのワイン王国フランスでは、ワイン消費量全体の30%を超えるロゼワインの消費量となり、白ワインよりも飲まれているような状況になっています。
流行の発信地である、アメリカのニューヨーク近郊でも、空前のロゼブームが起こっています。
ロゼワインは比較的料理に合わせやすいことから、年間を通じて気軽に飲める、選びやすいという特徴があります。
またSNS、特にInstagramでの投稿でいわゆる「インスタ映え」しやすく、ニューヨーク近郊のリゾート地では、オシャレなボトルに、太陽の下キラキラ輝くロゼワインを片手に、優雅なバカンスを楽しんでいる投稿もかなり多いです。
さらに、クリスマスのロゼスパークリングワインは、恋人たちの素敵な時間に大活躍です。
また、ロゼワインのブームにさらに勢いをつけているのが、ビッグスターたちのロゼワインのプロデュースです。
有名なところでいえば、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが、南フランスのワイナリーを購入してロゼワインをプロデュースしていますし、「ボンジョビ」のジョン・ボンジョビもロゼワインを販売しています。
購入は難しいかもしれませんが、参考までにこんなワインです。
▼ブラピとアンジェのプロデュースしたロゼワイン
▼ジョン・ボンジョビのロゼワイン
ロゼワインの美味しい飲み方
Image by Lei Sheldon from Pixabay
ロゼワインを美味しく飲むポイントは、この2つです!
ポイント
- 温度を気にしてみる
- ワイングラスで飲んでみる、雰囲気も楽しむ
温度を気にしてみる
ロゼワインの飲み頃の温度はこれくらいです。
- 甘口のロゼワイン…6~9℃
- 辛口のロゼワイン…8~12℃
特に辛口のロゼワインは、冷やしすぎると若干酸味が強く感じてしまい、せっかくの香りもわからなくなってしまいます。
甘口のロゼワインは、逆に少しひんやりしてるほうが、甘さがきゅっと引き締まってスッキリ飲めます。
個人的におすすめの目安は、ロゼワインを飲む5~10分くらい前に冷蔵庫から出しておけば、飲む頃にちょうどよくなりますよ。
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ワイングラスで飲んでみる、雰囲気も楽しむ
ロゼワインは白ワインと同じように、温度が低めのほうがすっきりしていて、香りもよい印象があります。
なので、白ワイン用の小ぶりなワイングラスか、赤白兼用の「万能タイプ」がおすすめです。
ロゼワインの美しいピンクを堪能してほしいので、ぜひワイングラスに入れて飲んでほしいですね。
ちなみに、100均で売っている200円くらいの小ぶりのワイングラスでも全然OKですよ。
今回の記事まとめ
今回の記事では、ロゼワインの作り方から、ロゼワインの魅力に至るまで解説してみました。
現状、日本人にはあまり人気のないロゼワインですが、世界、特にニューヨークで流行ったものは必ずといっていいほど日本でも流行ることが多いので、空前のロゼワインブームが来るかもしれません。
そんなときに、男性陣もかっこよくロゼワインが準備できるように、今から嗜んでおくのもいいかもしれませんよ。
また、ほんのり淡いピンクから濃いピンクまで様々な色の濃さのワインがありますが、色が濃いから味も濃いということもないので、ボトルの背中側のラベルを見て甘口や辛口で選ぶもよし、ジャケ買いしても全然アリです。
料理だけでなく、スイーツにも合わせやすいので、その時の気分やシチュエーションで選べるのも楽しいですよ~♪
以上、今回はロゼワインについての記事でした。