こんな方におすすめの記事です
- ワインのおいしい温度を知りたい
- ワインを美味しく飲める温度の目安ってないの?
「ワインの飲み方なんて、グラスに入れて飲むだけじゃないの?」
そんな声が聞こえてきそうですが、甘い!激甘です!
ただグラスに入れてがぶ飲みするのは、気軽に飲めればいいとはいえ、あまりにもカジュアルすぎる飲み方です。
ワインは、とっても繊細な飲み物です。
ただ買ってきたワインを、何も知らないでそのまま飲むのは、せっかくのワインの味わいを、ひょっとしたら十分に楽しめていないかもしれません。
そこで本記事では、簡単な方法でワインをより美味しく、ちょっとだけお洒落に楽しんでもらいたいと思います。
ポイントはたった1つなので、ばっちりマスターして、あなた自身や友人、大切な人を、美味しいワインでもてなしてあげてください。
目次
自宅でワインを美味しく飲むポイントは「温度」!
Photo by Helena Lopes from Pexels
ワインを飲む時のポイントは、ずばり『温度』です!
特に日本は、季節によって気温も湿度も異なっているので、ワインの飲み頃の温度を知っておくだけでも、十分にワインを美味しく飲むことが出来るんです。
高価なワインならなおさらですが、お手軽価格のワインでも、温度を気にするだけで、その味わいや香りが別物に思えるほど変わってきます。
「赤は常温、白は冷やして」はもう古い⁉
ワインの飲み頃の温度を表す言葉として、「赤は常温、白は冷やして」というのを、聞いたことがあるのではないでしょうか?
これは、中世ヨーロッパでの環境がベースになっている表現なんですね。
現代では、中世ヨーロッパと比べて、気候による気温や湿度も違えば、ブドウ品種も多種多様なものになってますし、なによりここは日本で国も違います。
そして「冷蔵庫」という電化製品もありますしね。
ワインの適切な飲み頃の温度
ワインが美味しく飲める適切な温度というのは、そのワインの魅力を十分に引き出せる温度ともいえます。
さまざまな専門書やサイトには、次のような目安の温度が記載されていますが、ソムリエや著者の解釈によって、おすすめの温度はビミョーに変わってきます。
▼一般的なワインの適温
◎赤ワイン
- ライトボディ…12~15℃
- ミディアムボディ…13~16℃
- フルボディ…16~20℃
◎白ワイン
- 甘口…5~8℃
- 辛口…6~10℃
- コクがある・熟成期間が長い…10~15℃
◎ロゼワイン
- 甘口…6~9℃
- 辛口…8~12℃
◎スパークリングワイン
- スパークリングワイン…6~8℃
- シャンパーニュ…8~12℃
この温度は、さまざまな書籍やサイトのだいたいの平均値をとった数字になっています。
ちなみに「一度は確実なワインの温度を知っておきたい」という方には、ボトルの温度が計れるこんな便利アイテムもあります。
しかし、もっと気軽にワインを楽しみたいのに、大事なこととはいえ「いちいち温度なんて計ってられないよ~」という人も多いでしょう。
実は僕は最初の頃、専門書に書かれている温度をガッチリ守ろうと、温度計を買ってきてワインの温度をいちいち計っていたことがあります。(←数回で挫折)
この経験から得られた教訓は、ワインの飲み頃の温度は経験による、感覚で覚えるのがベストだということです!
なぜなら、温度計の数字はあくまで数値でしかないので、ワインによってそれぞれ違う飲み頃な温度までは教えてはくれません。
それなら肌、いや舌で感じて体が覚えていくほうがおそらく早いですし、いちいち温度計出して計るよりカッコいいじゃないですか。
そこで僕が普段やっている「飲み頃温度の探り方」をこっそり教えちゃいます。
◎ワインを冷蔵庫から出すタイミングの目安
- 赤ワインは、食事の10~15分前
- 白ワイン、ロゼワインは、食事の直前~5分前
- スパークリングワインは、食事の直前
◎赤、白、ロゼは抜栓した後に、グラスに少しずつ入れて香りと味わいを適当な間隔(1分おきくらい)で確認する
◎「飲みやすい」「あ、これウマ!」と感じたら、そこからお気楽にいただく
どうですか?それぞれのワインの適温を丸暗記するよりは、かなり簡単でしょ。
基本的に、~2,000円くらいまでのお手頃価格のワインであれば、以下のように特徴をまとめることができます。
- 色の淡い赤ワイン(主にライトボディ)は、ひんやり気味でも飲みやすいものが多い
- 色の濃い赤ワイン(ミディアム~フルボディ)は、少しひんやりより温度が高めのほうが香りも広がり、渋みも際立たない
- 甘口の白ワインは、冷たいほうが美味しい
- 辛口のワインも、冷たいほうがキリリとして美味しいが、香りが立たないときは少し置いておく
- ロゼワインは、白ワインと同じくらいの目安でOK
- スパークリングワインは、バッチリ冷やしておく
ワインの味わいや香りは、とっても絶妙なバランスの上に成り立っています。
温度が下がれば酸味が際立ち、シュッとした感じになりますが、赤ワインの場合渋みが強くなることがあります。
逆に温度が上がれば酸味が和らぎ、甘みが顔をのぞかせ香りも広がりますが、シュッとした感じが無くなり、もわっというか、ぼてっとした印象が強くなります。
ワインそれぞれの個性とバッチリ合う温度が上手に見つけられると、あとはいろいろなワインを飲むことで得られる経験値が、ワインの種類や色などから、飲み頃のアタリをつけられるようになってきます。
ちなみに、この飲み頃の温度を探すのって、わりとわかりやすい変化があるのでめっちゃ楽しいですし、なんだか自分がすっごいワインに詳しくなった気がしますよ。
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ワインの美味しく飲める適温の判断は「香り」!
Photo by Elle Hughes from Pexels
ワインは、適温で飲むとワインの香りを一番いい状態で楽しむことが出来ます。
基本的に、ワインの温度が高くなると、ワインの香りもより広がりますが、ワインの温度が上がりすぎると、果実感が出すぎて
、特に赤ワインは「もわっ」としたちょっとしつこい香りになります。
逆に冷えすぎていると、香りが閉じこもってしまっているので、ワインの魅力的な香りがあまりしません。
この冷えすぎた状態から、少し間を開けてワインの温度が上がってくると、ある瞬間から突然ワインのいい香りがふわ~っとしはじめます。
わかりやすい比べ方だと、冷蔵庫から出した赤ワインをグラスに入れてから、5~10分置いておいても香りは変わってきますし、1杯目と2杯目でも違ってきます。
このような比べ方をすると、とてもわかりやすいので、試しに一度やってみてくださいね。
ワインの香りは、それくらい温度によって変化するものなので、そのあたりも楽しみながら、ワインをお召し上がりください。
今回の記事まとめ
今回の記事では、ワインのおいしく飲める温度について解説しました。
自宅でワインを飲む時は、ワインに合った適切な温度さえなんとかできれば、極論ではありますが美味しくいただけます。
ちなみに、緊急でワインを冷やしたいときには冷凍庫に入れたりしないで、ワインクーラーやバケツ、大きめのボウル、もしくは浴槽などで氷水を作り、時々回しながら冷やすと10~15分もあればかなり冷えます。
このとき、塩を大さじ1くらい入れると、もっと早く冷えますよ。
あと、時間に若干余裕があれば、ボトルに濡れたタオルを巻いて、冷蔵庫で冷やすと普通に冷やすより早く冷えます。
ボトルに直接セットするワインクーラーも、オシャレで使い勝手もいいので、1つ持っておくと意外と出動回数多かったりしますよ。
以上、今回はワインのおいしく飲める温度についての記事でした。