こんな方におすすめの記事です
- プレゼントにワインを選ぶ時のポイントが知りたい
- ワインギフトの失敗例が知りたい
- ワインをプレゼントしたい
ここ数年で、母の日や父の日、バレンタインデーやそのお返しに、ワインをプレゼントする人が増えているようですね。
以前は、甘くて飲みやすいリキュール類やプレミアムな清酒、焼酎をよく見かけましたが、ワインのスペースは消えることなく、むしろ年々広がってきているようにさえ思えます。
その時その時の流行もあるのでしょうけど、ワインをプレゼントとして選ぶことが出来ると、少し大人でおしゃれな感じがしますよね。
「お酒」をプレゼントしてるという感覚とはまた別で、「贈り物(ギフト)」として渡す感覚のほうが、個人的には近い気がします。
そうそう、結婚祝いや昇進祝いなんかでも、ワインを贈る人ってけっこう多いんですよ。
しかし、ワインを贈る時に難しいのが、相手が普段どんなワインを飲んでいるのかわからないときですよね。
体感的には、彼氏が彼女に化粧品をプレゼントするくらいのハードルの高さだと思います。
男性がどんなに一生懸命調べても、おそらくどんな化粧品を選べばいいのかさっぱりわからないのと同じで、ワインも選ぶポイントを知らないとさっぱりわかりませんよね。
でも、どうせなら「飲みやすかったよ!」「美味しいワインだったよ」と、相手に喜んでもらえるようなワインを選びたいですよね。
そこで本記事では、ワイン初心者さんでもワインをプレゼントできるように、選ぶ時のポイントを紹介します。
目次
僕がワインをプレゼントにおすすめする理由
▼僕がワインをプレゼントに選ぶ理由
- 贈る相手がワイン好き
- ボトルやエチケット(ラベルのこと)がおしゃれ
- ワインという特別感
- ワインを好きになってもらいたい
- 選択肢が多い
ワインって不思議なもので、なんだか「特別」な感じがしませんか?
普段、あまりワインを飲まない人からすると、ワインは非常に難易度の高いお酒の、代表選手のようなものだと思うんですよね。
箱を受け取った時に、ずっしりと重たいのでワクワクしちゃいますし、開封したときに思わず「おー!」っと言ってしまうくらい、「え!?なんだか高そうなワインだけどいいの?」って思っちゃいます。
その反面、「せっかくもらったのに、美味しく飲めるのか不安」という人も、中には当然いると思います。
実際のところ、ワインに興味はあるけど、難しそうで手が出せない人ってかなり多いです。
そんな人に、比較的飲みやすいワインを贈って、ぜひ「ワイン仲間」になってもらっちゃいましょう。
ちなみに僕の周りには、お酒が好きな人は多いのですが、ワインを飲む人はあまり多くいません。
なので、どちらかといえば「ワインを好きになってもらいたい」という希望も込めて、ワインを贈ることが多いです。
秘かに「ワイン仲間」を増やそうと、挑戦中だったりします(笑)
初心者でも簡単!ワインをプレゼントに選ぶ時のポイントとは
ワインをプレゼントするときに、考えるべき最重要ポイントは次の3つです。
ポイント
- 誰にワインを贈りたいのか
- それはなにに対してのプレゼントなのか
- 具体的にいつ、どんなタイミングで贈るのか
贈る相手は恋人や友人なのか、はたまた上司なのか?結婚や昇進などの特別なプレゼントなのか?誕生日や何かの記念日なのか?贈る時期は暑い時期なのか寒い時期なのか?などなど。
どんな場合でも、相手に対して感謝の気持ちがあったり、お祝いしたいという想いがあるはずですよね。
なにより大事なのは、贈る相手のことを想って、考えながらワインを選ぶことです。
これからワインを選ぶときの5つのポイントをご紹介しますが、ぜひ贈る相手のことを考えながら読んでみてくださいね。
▼ワインを選ぶ時のポイント
- 価格帯(予算)
- ヴィンテージ
- 生産国や生産地域
- 相手の好きな料理に合わせる
- ワイン専門店で選ぶ
一つずつ、見ていきましょう。
ワインの価格帯(予算)はどのくらい?
ワインを普段よく飲まれている人は、だいたい~1,500円のものが多いと思います。
なので、普段あまり飲まない価格帯の2,000円以上の価格帯のものが、「特別感」が出やすいかと思います。
かといって、見栄を張って1本10,000円以上もするようなものだと、相手も恐縮してしまうので、あなたと相手の関係性も含めて適度な価格帯のものがいいでしょう。
残念ながらというか、気になると簡単に市場価格は調べられる世の中なので、高すぎず、安すぎずは気にしたほうがいいと思います。
贈る相手にもよりますが、個人的には3,000円前後が無難かなと思います。
いつも飲んでいるワインより、少しいいワインくらいのほうが、受け取ったほうも気兼ねなくいただけるのではないでしょうか。
ちなみに5,000円以上のものだと、かなりいいワインになりますので、けっこうガチな贈り物の場合は、そのくらいを目安にしてもいいと思いますよ。
メモ
何かのお返しとしてプレゼントを選ぶ場合は、いただいたものの3割~半値が相場といわれています。少なくとも、いただいたものより高いものは、相手への失礼になりますのでやめておきましょう。
ワインのヴィンテージは若いものを選ぶほうが無難
古いヴィンテージのものをプレゼントに選ぶのは、よほどの理由がない限り、僕はおすすめしません。
よほどの理由というのも、相手が古いヴィンテージのものが大好きだったり、贈る相手にまつわる年代のもの、例えば生まれ年や入社した年、結婚した年などが挙げられます。
逆に、こういったこだわりがなければ、ヴィンテージで選ばなくても問題ないと思います。
目安としては、10年以内のものがいいですね。
贈り物としてワインを選ぶ時には、親しい友人くらいの間柄なら、赤ワインのライトボディや、年数の若いもので飲みやすさ重視がいいと思います。
しかし、目上の人や記念日などで大切な人に贈る場合は、少なくとも5年は熟成されたものを選ぶと、少しくらいはカッコもつきます。
もちろん、ヴィンテージに関してはワインによって最適な熟成年数もあるので、あとで紹介しますがワインの専門店で相談するのがベストです。
ワインの生産国や地域で選ぶ
現在では、世界中で多くのワインが作られていますし、国内でも様々な国のワインを見かけるようになりました。
ワインといえば「フランス」を連想する人も多いですが、実は日本は「チリ」からのワインの輸入量が一番多いんですよ。
ワイン関連の雑誌や店頭でのPOPを見てると、「新世界」とか「ニューワールド」という単語を見かけることがあると思います。
これは、ワインの生産国を表す言葉で、次の2つに分けられます。
▼旧世界またはオールドワールド
旧世界、またはオールドワールドと呼ばれるのは、古くからワインづくりの歴史がある、伝統的なワイン生産国のことです。フランス・イタリア・ドイツ・ポルトガル・スペイン・オーストリアなど、もともとワインの生産が盛んだった国のことをいいます。
▼新世界またはニューワールド
新世界、またはニューワールドと呼ばれる生産国は、ワインづくりの歴史が、比較的若い国のことを指します。アメリカ・アルゼンチン・チリ・オーストラリア・南アフリカ、そして日本などが対象の国として呼ばれています。
基本的に、新世界のワインはカジュアルで親しみやすいものが多く、お値段もリーズナブルのものが多いです。
そして、旧世界のワインは伝統的なものが多く、お値段は少し高めの高級路線のものも多いですね。
しかし、ワインの伝統国でも格付けに左右されないワインもたくさんありますし、ニューワールドでも伝統国に負けない品質の高級ワインも多数存在します。
強いて言えば、普段ワインをあまり飲まない方への贈り物に、新世界のものをおすすめすることが多いのは、新世界のワインはわかりやすく美味しいのものが多いからなんです。
伝統国、特にフランスのボルドー産は、絶妙なブレンドがされているので、それなりにワインに舌や嗅覚が慣れていないと本来の魅力に気付けないことが多いです。
この辺を踏まえて、プレゼントに選ぶワインを使い分けるといいと思いますよ。
普段からワインを飲まれている方への贈り物であったり、フォーマルなわりとかしこまった場でのプレゼントにするのであれば、旧世界の伝統的なフランスやイタリアのワインがいいでしょう。
逆に、ちょっとしたお礼やプレゼントとして選ぶのであれば、新世界のワインがいいと思います。
先ほどもふれましたが、新世界のワインにもすばらしいワインは多く存在するのですが、まだまだイメージ的に安くて美味しい、コスパに優れたワインの印象が強いため、目上の人や昇進、栄転のお祝いなどには旧世界のものが喜ばれます。
実際、ワインにあまり親しみのない人には、「フランスのワイン=いいワイン」と思っている人は多いですよ。
逆にいえば、ワインが好きな人にニューワールドのちょっといいやつを選んであげると、これはこれで高評価を得ると思います。
余談ですが、もし贈る相手が海外と関係があるようであれば、その国のワインを選ぶのもナイスな選択だと思いますよ。
ワインを贈る相手の好きな料理に合わせる
Image by FrankGeorg from Pixabay
プレゼントするワインを選ぶ時に、赤ワインか白ワインかで迷っているなら、相手の好きな料理の好みから選ぶのも一つの方法です。
ガッツリお肉料理やこってり系の食べ物が好きな方には赤ワイン、さっぱりとした魚料理や軽めの味付けのものが好みなら白ワインのように選ぶこともできます。
他にもイタリア料理が好きならイタリア産のワイン、和食が好きならば人気急上昇中の日本ワインを選ぶのもいいと思います。
実際のところ、ワイン専門店でお店の人に相談するときにも、相手が好きな料理の傾向がわかると店員さん側も選びやすいですよ。
ワイン専門店でプレゼントにするワインを選ぶ
これは出来れば、「必須」にしてほしいポイントですね。
よほどワインに力を入れていない限り、スーパーやギフトショップの店員さんでは知識不足な場合が多いので、マニュアル通りのすすめ方をされてしまいます。
わかりやすく言えば、誰が選んでも同じプレゼントになるんです。
どうせなら、一生懸命リサーチして選んだワインで、相手の方に喜んでもらいたいですよね。
なので、自分で選ぶ知識がないうちは、ワイン専門店、もしくはソムリエやワインエキスパートの資格を持つ店員のいるお店で、相談しながら購入することを強くおすすめします。
プレゼントとしてのワインの選択肢も多いですし、包装やラッピングもしっかりしていることが多いので、ワイン専門店をチェックしておいて損はないです。
例えば、スパークリングワインにしても甘口なのか辛口なのか、どこの国のスパークリングワインなのかを、お店の人がいちいちボトルの裏のエチケット(ラベルのこと)を見ているようであれば「大丈夫かな~?」ってなんだか不安になりませんか?
相談したときに、候補をスラスラ~といくつかあげられる人がいてくれると、相談するほうも要望を気軽に話せますし、贈る時の安心感が全然違います。
また、予算内であればワイン関連アイテムとのセットなんかも、意外と喜ばれる選択肢ですよ。
たとえば、普段ワインを飲まない人にとって、コルク栓はかなりの強敵です。
そこで、誰でも簡単に抜栓できるアイテムをセットにするのは、なかなか気の利いたプレゼントではないでしょうか。
贈るワインに合わせた、ワイングラスなんかもおしゃれでいいですね。
-
自宅でワインを飲むときに持っておきたいアイテムはこの3つ!【ワイン初心者向け】
こんな方におすすめの記事です ワインの便利なアイテムってどんなのがあるの? ワインを形から入りたい人 スーパーなどで、ワインを売ってるコーナーの近くに、ひっそりとワインに関するアイテムが ...
続きを見る
-
ワイングラスを初めて買うときはどんなことに気を付ければいい?ポイントをわかりやすく解説します!
こんな方におすすめの記事です 自宅用にワイングラスが欲しい 初心者だけどワイングラスが欲しい ワイングラスってどんなのがあるの? よく、「ワイングラスってそんなに普通のグラスと違うんですか?」って聞か ...
続きを見る
もしも、ワインのプレゼント選びに困ったときは…
- 贈る相手の情報が少なすぎて選べない
- 近くにワイン専門店がない
- 専門知識を持った人がいるお店がない
こんなときには、「スパークリングワイン」がおすすめです。
スパークリングワイン、中でもシャンパーニュ(シャンパンのこと)は、知名度もあるので満足感も得られますし、まずハズレということはないので安心して贈ることができます。
また、スパークリングワインは、料理との相性に苦手分野がほぼないので、受け取った側も難しく考えないで飲めるという大きなメリットもあります。
贈る相手が女性であれば、ロゼのシャンパーニュなんてめっちゃおしゃれですよ。
ワインギフトでの失敗例を知っておこう
ワインをプレゼントして、失敗してしまったときのあるあるネタですが、贈る側、受け取る側の方がワインにあまりなじみのない人、ワイン初心者さんにとっては、知っておいて損はない事例です。
わりとよくある失敗例なので、参考にしてくださいね。
古いヴィンテージ(年代)のものは避ける
よく「ヴィンテージワイン」という単語から、古いワイン⇒高級ワイン⇒美味しいワインと変に思い込んでいる人がいます。
古いヴィンテージ(年代)のワインは長い年月を熟成させておくだけでも、ものすごく繊細な管理が必要ですし、維持費も相当なものです。
それだけのワインですから希少価値も高く、お値段も高価にはなります。
しかし、そんなヴィンテージワインを、すべての人が美味しいと思うかというと、そうとも言えないんです。
ワインの種類にもよりますが、長期熟成のものは独特の酸味や渋味がありますし、香りもフレッシュなワインとは全く別物の香りがします。
いくらワインが好きな人でも、好き嫌いが分かれるものなので、初心者が選ぶプレゼントとしてはおすすめできません。
まぁ、「プレゼント」として選ぶようなお値段ではないものが多いですけどね。
ひとまず、「高級=美味しい」という考え方は素人の考え方なので、やめておきましょう。
あと、古いヴィンテージワインのことで、もう一つありがちな誤解なのが、コルク栓についた「カビ」です。
ワインを長期間、適切な管理をするには、一定の温度のほかに、適度な湿度が必要となってきます。
このため、ワインの注ぎ口~首の部分を覆っているフィルムをはがしたときに、コルクの外側にカビがついていることがあります。
これは、適切な湿度管理がされていた証拠なので、拭き取ってしまえば問題ないのですが、知らない人からすれば「カビが生えてる!」とクレームになりかねないものです。
この点からも、古い年代のヴィンテージワインは避けたほうがいいでしょうね。
メモ
年代の古いワインのコルクは、場合によってはもろくなっているので、開栓に一苦労することもあります。
オーガニックワインは好みが分かれる
この数年の間に、無農薬やノンフィルターなど、いわゆるオーガニックワインを目にする機会が増えています。
オーガニックワインは、細かく言えばかなり細分化されますが、広い意味では、化学物資を使わずに育てられたブドウによって造られたワインで、保存料や香料が使われていないことが特徴です。
オーガニックを名乗るには、かなり厳しい条件をクリアしないといけないので、健康志向の強い人にはすすめたくなりますよね。
しかし、オーガニックワインの中には『ビオ臭』といわれている、独特の香りがするものがあり、好き嫌いがわかれる大きな理由となっています。
もちろん、オーガニックワインには通常の製法では得られないような味わいや香りがあるので、その人の好みに合えば非常に喜ばれるワインでもあります。
贈りたい相手が、たとえ健康志向が強くても、オーガニックワインが必ずしもお気に召すかどうかはわからないので、好みかどうかを把握してからのほうがいいかもしれません。
選んだワインが相手の好みに合わない
これが一番多い失敗例でもあり、悩み始めると迷宮に迷い込むパターンのやつです。
送る相手が、なんとなくワインが好きな印象があるからといって、どんなワインが好みなのかわからずに、よさそうなワインを買ったとしても賭けですよね。
赤ワインなら大丈夫では?と思っても渋いのが苦手な人もいますし、かといって白ワインなら大丈夫かなと思っても、酸味が苦手な人もいます。
情報は多いほうが、より喜んでもらえる可能性は大きくなりますが、だからといってこと細かく聞くのも、なんだか味気ないですし、サプライズ感もなくなっちゃいますよね。
こんな時は、先程紹介したようにシャンパーニュなどの、ちょっといいスパークリングワインを選ぶのが無難です。
ワインの話をすることが多かったり、一緒にワインを飲む機会でもあれば、相手の好みもアタリがつけられますが、情報があまりにないようであれば絞り込むのがかなり難しいです。
スパークリングワイン以外でいえば、個人的なおすすめは甘口の白ワインですね。
食前酒にもいただけますし、デザート感覚でも楽しめるので、普段あまりワインを飲まない人でもハードルは低いと思います。
今回の記事まとめ
今回の記事に出てくるワインの専門店という場所が、もし足を延ばして行ける範囲にあるのなら、ぜひちょこょこ行ってみることをおすすめします。
ワインの専門店というと、そこそこ高いワインを買わなきゃいけないという変な誤解がありますが、実はけっこうお買い得なものやコスパに優れたワインもたくさんあります。
なにより、ワイン初心者だからこそ、プロの店員さんにいろいろ聞きながら、自分の好きなタイプのワインから試していくと変に道草食わなくていいですよ。
相談できる人がお店にいると、プレゼント選びも断然楽しくなりますしね。
プレゼントしたワインが喜んでもらえたらうれしいですし、ワインがきっかけで仲良くなれれば一緒にお店に行ってワインを選ぶのもいいですよね。
以上、今回はワインをプレゼントするときのポイントについての記事でした。