ウブロやロレックスといったガチな高級ブランド腕時計って、100万円前後は当たり前だし、上を見れば200万円以上もゴロゴロしています。
仮に頭金なしでも、無金利で月に2~3万円のローンを組めば、手に入れることは不可能ではありません。
しかし、冷静になって考えると、普通のサラリーマンで月に2~3万円の固定費が、5年間(60回の場合)続くと思うと怖くないですか?
僕は宝飾店で働いていたときに、ローンを進める側だったのですが、勢いで購入しようとしている人に冷静になるように促したことが、じつは何度もあります。
もちろん、上司には内緒で、、ですが(汗)。
またとない高額商品の売り上げを期待できるチャンスをふいにしてまで、お客様に冷静になるように求めた理由を、本記事ではお伝えしようと思います。
目次
高級ブランド腕時計をローンを組んでまで購入すべきか?
結論から言えば、購入する腕時計をしっかりリサーチしていて、なおかつ試着をしたうえで、計画的に返済ができるのであれば、止める理由はありません。
これは売る側にいたからこそ言えることで、一目惚れして勢いだけで購入すると、たとえば無金利でも、60回払いだと5年間という長期スパンで支払いをしなければなりません。
普通に考えると結構怖い借金を背負うことになります。
また、購入するときは超カッコイイ、お気に入りの腕時計を目の前に、かなりテンションが上がった状態になっていますが、いざ自宅に戻って腕時計をはめてみると「あれ?」って思うこともよくあるんです。
購入するときの場の雰囲気や照明、あなたの気持ち次第で「200%」くらいよく見えている可能性があるんですね。
腕時計は身につけるものであることから、好みももちろん大事ですが、大きさや重さ、肌の色との相性など、実際に試着してみないとわからないことが多いんです。
お店で試着する際は、一度つけただけで決めずに、一晩以上空けて、何度も試着をしたうえで購入を決めることをおすすめします。
高い金額、長い返済期間を考えても、せっかく一生モノの腕時計を購入するのであれば、失敗はしたくないですよね。
では、実際に高級ブランド腕時計を購入するときに、ローンを組むメリット・デメリットはどんなものがあるか、見ていきましょう。
高級ブランド腕時計の購入にローンを組むメリット
これだけスマホが主流な時代になっても、ちゃんとした腕時計をしていると、仕事ができるように見えたり、カッコよく見えたり、正直コンパなどでは話しかけられることも多くなります。
ましてや、ブランドやデザインに惚れ込んだ腕時計を身につけることで、自信があるように見えるんですよ。
そんな腕時計も10万円くらいのなんとか手が届きそうなものもあれば、100万円を超えるようなとんでもないお値段の腕時計もあります。
多くの場合、欲しくなる腕時計って30万円以上クラスのものなんですよね、不思議なことに。
僕も大人になって、初めてほしいと思った腕時計は60万円台のものでしたし、憧れのウブロなんて人気のあるものでも100万~150万円くらいします。
ローンを組む、特に無金利を利用するメリットは、普通のサリーマンでは到底手の届かないような腕時計が手に入るという点ですね。
頭金を用意することで、月々の支払額を抑えることもできますし、欲しい商品を決めることで返済計画を立てることもできます。
なにより、返済さえ終われば、誰もがチラ見してしまうような、すばらしい腕時計が自分のものになるわけです。
腕時計って、つけている本人の視界に入ることも多いので、自分の大好きなものを身につけているというのは、それだけで毎日のモチベーションが違ってきます。
計画的にローンを組むということと、必ず試着を繰り返して、一度で決めてしまわないようにすれば、高い買い物をしたと泣くハメになる可能性はかなり抑えられるでしょう。
高級ブランド腕時計の購入にローンを組むデメリット
高価なブランド物の腕時計を思い切って、ローンを組んでまで手に入れたのに、失敗したという話はだいたい2パターンになります。
一つは、店頭やイベントなどで一目惚れしたり、勢いでローンを組んで買ってしまった場合、実際に自宅に持ち帰ったら「あれ?こんなんだっけ?」って思っちゃうことです。
「実際に試着したのなら、そんなはずないやろ~」って思う人もいると思いますが、これが意外と多いんです。
ローンを組むことのデメリットと言えるんですが、高価な買い物を可能にしてしまうことで、「俺ってすごくね⁉」と錯覚しちゃうんですね。
なので、自分が本当に欲しいものなのか、ローンを組んでまで手に入れたいものなのかを、しっかりと見定めないまま購入してしまうと「あれ?」って思っちゃうわけです。
まぁ、高級な腕時計の質が悪いということはまずないので、そのまま使い続けることでなんとなく、腕になじんでくるとは思います。
しかし、ローンを払っているのに、使わないでお蔵入りしてしまうのは完全な失敗といえるでしょう。
勢いでローンを組んでしまうと、なんだかんだで生活が苦しくなることも多いですし、本当に欲しい腕時計だったと思えなくなったら最悪ですね。
もう一つの失敗例は、腕時計の維持費についての認識が甘いというものです。
腕時計についての知識がほとんどない状態ですと、よくあることなんです。
例えば、「オーバーホール」ってご存知ですか?
オーバーホールというのは「分解掃除」のことで、それこそちっちゃなねじや歯車の一つ一つを、すべて分解して洗浄し、新しい油をさしながら組みなおしていくという途方もないメンテナンスです。
このオーバーホールは、だいたい3年に一度くらいの間隔で行っておくと、腕時計の寿命が何十年ともつようになる必須のメンテナンスなんです。
ところがこのオーバーホール、高級なブランド物の腕時計では、正規店に依頼すると安くても5万円以上することがほとんどなんです。
部品の交換が必要な修理が発生すれば、10万円を超えることもザラですよ。
なので、ローンの支払いでギリギリの生活を送っていると、少なくとも3年後にはやってくるオーバーホールの費用でびっくりすることになるわけです。
参考
全16ブランド オーバーホール基本料金表~ロレックス,オメガ,タグホイヤーなど~【永久保存版】
(引用元:RASIN銀座の時計専門店 WEB MAGAZINE)
実際、僕が働いていたお店でも、初めてのオーバーホール費用に逆ギレしていたお客様が多かったです。
しかし、このオーバーホールをしなければ、時計内部の油は劣化し、歯車への負荷はどんどん大きくなりますし、歯車もどんどん摩耗していきます。
つまり、腕時計の寿命はどんどん短くなってしまうんです。
本当に壊れてしまうと、それこそとんでもない修理費用がかかりますし、運が悪ければ部品の調達が不可能だとそのまま使用不可ということもあり得るんです。
せっかく、ローンを組んでまで購入した素敵な腕時計が、数年で使い物にならなくなってしまったら、これほどもったいないことはありません。
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まとめ:高級ブランド腕時計を購入するときは冷静に
憧れの腕時計があったり、ひとめぼれしてしまったブランドがあったりすると、お得な無金利でローンを組んで手に入れたい気持ちはよーくわかります。
しかし、本記事でご紹介したように3年に1度のオーバーホールというメンテナンス費用が必要だったり、万が一故障した場合の修理費用を考えると、高級なブランド腕時計ほどゾッとする請求が来ます。
「毎月2万円分切り詰めればなんとかなる!」と思いがちですが、長く使うための必要経費を念頭に置いておかないと生活が苦しくなってしまいますし、それが5年も続くんですよ?
また、実際の生活の中でつけてみると、自分の腕に合っているかどうかもわかりません。
腕時計に慣れていて、そこそこ知識があれば見当もつきますが、素人が勢いで購入してしまうと自宅で冷静になったときに「思ってたんと違う…」なんてことは避けたいですよね。
これは100万円以上の腕時計だから言っているのではなく、10万円前後のものでも同様のことが言えます。
腕時計をつけ慣れていなかったり、自分に似合う、または自分の好みの腕時計のタイプがわからないときは、ブランド腕時計をレンタルして試してみるといいでしょう。
実際に生活の中で腕につけてみて、大きさや重さ、肌の色との相性、自分がこれから先何十年も使用したいと思えるかなどを考慮してみることをおすすめします。
せっかく、一生モノの腕時計の購入を考えているのであれば、失敗はしたくないですよね。
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