こんな方におすすめの記事です
- ワインのアルコール度数ってどのくらいあるの?
- ワインを楽しく飲みたい
普段、ビールやチューハイを飲んでいる人たちにとって、ワインはアルコール度数が高くて、べろんべろんに酔っちゃうイメージを持っている人も多いはず。
実際、普段ワインを飲まない人が、飲み口の良いワインを飲むと、ついつい飲みすぎてしまって、あとで苦い思い出を作ってしまうなんて話もよく聞きます。
ワインは、ビールやチューハイに比べると、かなりアルコール度数の高いお酒になります。
しかも、ワインの種類によって、アルコール度数のバラつきがかなりありますが、ちょっとしたコツで飲み方によっては悪酔いや二日酔いをかなり軽減できます。
そこで本記事では、知っておくと飲む時のいい目安になる、ワインのアルコール度数についての豆知識と、ワインを楽しく美味しく飲むための裏技を教えます!
目次
ワインのアルコール度数はどのくらい?
Photo by Elle Hughes from Pexels
ふつうに、コンビやスーパーで買うことができるワインの中では、アルコール度数が10~14度のものが多いですね。
ワイン全体では、アルコール度数の低いものでいえば5~7度のワイン、もっと低いものでいえば2度なんてものもありますし、逆に高いものは15度を超えるものもあります。
ビールやチューハイのアルコール度数が5度くらいなので、ワインはだいたい2~3倍のアルコール度数のあるお酒だということになりますね。
ワインの種類はあまりに多いのですが、アルコール度数を目安にざっくりと分けると、以下のようになります。
メモ
▼ワインの種類別アルコール度数の目安
- 低アルコールワイン…5~6度
- 一般的な白ワイン…7~14度
- 一般的な赤ワイン…11~15度
- スパークリングワイン…11~12度
- 酒精強化ワイン…15~22度
低アルコールのワインは、5~6度とワインの中ではかなり低いほうですが、イタリアのモスカート・ダスティやドイツのリースリングといった、甘口の飲みやすいワインが代表的なワインです。
ちなみに、僕の奥さんはあまりワイン派ではないんですが、ドイツのリースリング(10度くらいのもの)は飲みやすいとお気に召しているようです。
また、「酒精強化ワイン」という見慣れない単語が、気になっている人もいるのではないでしょうか?
メモ
酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)とは、ワインの醸造工程の中でブランデーやアルコールを添加して造られるワインです。気温の高い地域でも度数を高くすることで腐敗を防ぐというった効果があります。
また、アルコールを添加することで酵母の働きが止まるため、アルコール発酵に必要な糖分を消費しなくてよくなります。簡単にいえばアルコールを添加するタイミング次第で糖分の残り具合=甘さの調整が出来るというわけです。
なので、酒精強化ワインには甘口~辛口まで様々な種類のものがあります。ポルトガルのポートワインやマデイラ、スペインのシェリーは世界3大フォーティファイドワインと呼ばれている代表選手ですね。
-
ワインの種類ってどんなのがあるの?【初心者のためのワイン入門編】
こんな方におすすめの記事です ワインっていろいろな種類があるの? ワインの種類ってなにが違うの? ワインの種類と言っても、「え?赤ワインとか白ワインのことじゃないの?」と思うかもしれませ ...
続きを見る
ワインのアルコール度数に違いがある理由
Image by Alexander Vollmer from Pixabay
では、なぜワインのアルコール度数には、こんなにバラつきがあるのかというと、次のような要因があるからなんです。
- ブドウの種類の違い
- 製造方法の違い
- 産地の違い
- 造り手の違い
これらの違いを、かんたんにかみ砕いて解説してみますね。
たとえば、ワインの醸造工程の中で「アルコール発酵」というものがあるのですが、そのアルコール発酵にはブドウの「糖分」が必要になってきます。
簡単にいえば、アルコール発酵に必要な酵母のご飯が、ブドウの「糖分」だと思ってください。
アルコール発酵にブドウの糖分が必要ということは、裏を返すとブドウの糖分が多ければ、よりアルコール度数を高くすることができるんですね。
逆にいえば、アルコール発酵を早めに止めることができれば、ワインの中の糖分は多く残すことができるので、甘口のワインが出来るわけです。
また、ブドウは日差しの強い暖かい地域で育てば糖分が多く、日射量が少なめの冷涼な土地で育てば、糖分の少ないブドウへと成熟します。
このようなブドウの生育環境の違いにより、温暖で日射量の多いニューワールド(アメリカやオーストラリア、チリなど)のワインは、比較的アルコール度数の高めなワインが多くなります。
逆に、ヨーロッパの比較的冷涼な地域のワインでも、アルコール発酵をやり切れば糖度が低く酸味の豊かなワインになりますし、収穫するブドウそのものの糖度を高くして、甘口のワインを造っているところもあります。
これらは、あくまで一例であり、それぞれの地域で試行錯誤を重ねて、その土地で出来る最高のワインを目指している農家さんや、醸造家のみなさんの多くの困難に対応してきた技術や、職人さんの味の好みなどによりワインの特徴は変わっていきます。
同じ土地でもアルコール度数の違いがあったり、甘い辛いなどの味わいの違いがあるのはそのためなんですね。
ワインを楽しく飲むための裏技教えます!
先ほどもふれましたが、ワインはビールやチューハイの2~3倍のアルコール度数があります。
なので、ビールなどを飲むような感覚で、いつものようなペースでガブガブ飲んじゃうと、ほぼ間違いなく悪酔いするか、体調を崩してしまいます。
そこで、ワインを飲む時に悪酔いしにくい、もしくは二日酔いになりにくい飲み方の裏技をご紹介します。
▼ワインを楽しく飲むための裏技
- ワインと同量の水を飲む
- ワインを飲む前にスプーン1杯くらいのオリーブオイルを飲む
- もしくはオリーブオイルを使った料理を食べる
- イカやタコを使った料理を食べる
- じっくり時間をかけて飲む
俗にいう「酔いが回っている」というのは、血中のアルコール濃度が高くなっている状態を指します。
悪酔いや二日酔いを緩和させる方法としては、この血中のアルコール濃度を急激に上げないようにするのがポイントです。
一番簡単な方法は、飲んだお酒と同じ量のお水を飲むことですが、しかし実際のところ、これは慣れないとなかなか難しいんですよね。
お水ではなく、合間に炭酸水を飲む方もいらっしゃいますが、要はいかにこまめに給水する癖をつけるかですね。
ちなみに、アルコールは飲むと胃で5%、小腸で95%が吸収されます。
しかも、小腸に流れ込んでしまうと、一気に吸収されてしまうため、いかに胃にアルコールをとどまらせて、少しずつ小腸に送り込むかが肝になってきます。
では、どうすればいいかというと、胃でゆっくりと吸収される油ものを一緒に摂取するといいんです。
すると、胃の出口が閉じて油ものの吸収に時間をかけるようになるんですよ。
なので、ワインを飲む時のあてに、油ものの料理を取り入れるように心がけてみるといいですよ。
たとえば、オリーブオイルを使った料理でいえばアヒージョやカルパッチョなどがありますし、チーズでも同じような効果が期待できます。
もちろん、唐揚げなどの揚げ物でもいいですよ。
また、イカやタコには肝臓の代謝を助ける成分であるタウリンが多く含まれているので、イカやタコを油で炒めたものや煮込んだものは、悪酔いや二日酔いの予防には効果的といえます。
あと、僕はワインを飲むようになってから気付いたんですが、欧米人と日本人の食事には大きく違う点があります。
それは食事にかける時間です。
日本人はなにせ早い!
冷める前に食べるというマナーのようなものもありますし、食事中のおしゃべりは無作法とされることが多いですよね。
対して欧米人の食事、特にディナーには、おしゃべりをしながらかなりの時間をかけています。
ワインはアルコール度数の強いお酒なので、急激に摂取すると、それだけ体への負担も大きくなります。
おしゃべりをしたり、映画でも観ながら、無理のない範囲でワインを楽しむようにしたいですね。
お酒が弱い人でも楽しめるアルコール度数低めのワインおすすめ3選
Photo by Kelsey Chance on Unsplash
お酒はあまり強くないんだけど、ワインを楽しめるようになりたいという人に、完全に僕の好みですが飲みやすいワインを3つご紹介します。
アルコール度数低めといっても、チューハイでいえばストロング系並に度数はありますので、飲み口がいいからといってガブガブ飲んでしまわないように気を付けてくださいね。
今回の記事のまとめ
スーパーやコンビニなど、店頭で販売されているワインのアルコール度数は、10~14度のものが多いです。
ということは、ワインはビールチューハイに比べて、2~3倍のアルコール度数になるので、同じように飲んでいては悪酔いや体調を崩してしまう原因になってしまいます。
ワインを飲む間に、お水や炭酸水を飲む習慣をつけてみたり、アルコールの血中濃度を急激に上げないように、食べ合わせるものにも気を配って、楽しいお酒の時間を過ごせるようにしましょう。
飲むペースがわからなかったり、飲み口いいワインをぐびぐび飲んでしまって苦い経験をしてしまい、ワインに苦手意識をもって遠ざかってしまうのは僕としてはとても寂しいです。
ワインのアルコール度数が、高くて心配な時は微発泡の甘口のワインや、スパークリングワインを試してみるのもいいと思います。
またワインには、ハーフサイズやミニボトルのものもあるので、飲む量を最初から制限するのもいい対策ではないでしょうか?
以上、今回はワインのアルコール度数についての記事でした。