こんな方におすすめの記事です
- ワインを上手に注ぎたい
- ワインのマナーについてサクッと知りたい
ワインにあまりなじみのない人にとって、ワインって全般的に「ムズカシイ」というイメージを持っている人が多いと思います。
ワインの種類やブドウの種類、産地にヴィンテージ、などなど、知れば知るほど底が見えない知識が、必要な気がしちゃいますよね。
実際のところはお気に入りのワイン、気になったワインを、好きなように飲めばいいと僕は思うんですが、ちょっとしたマナーはやっぱり知っておいたほうがいいですね。
飲み会や接待、結婚式やパーティー、そしてデートの時など、ワインを飲む機会があればマナーをちゃんと押さえておくだけで、かなりお酒を楽しむ社会人としてはデキル人に見えます。
ワインの注ぎ方ひとつでも、液だれしすぎたり、こぼしたりしちゃうとしらけちゃいますしね。
そこで本記事では、ワインを飲む席で恥をかかないように、ワインのマナーについて解説していこうと思います。
目次
ワインを注ぐときのマナー
まずは、レストランや結婚式などのパーティなど、比較的かしこまった場所でのワインのマナーを紹介しますね。
ポイント
- ワインを注ぐのは男性の役目
- ソムリエのいるレストランでは自分でワインを注がない
ワインを注ぐのは男性の役目
これは、お酌文化の根強い日本では、知らない人が多いワインのマナーの一つですが、基本的に女性がワインを注ぐのはNGという暗黙のルールがあります。
ちなみにレディーファーストの文化のためなのかなと思って、なぜ女性のお酌がダメなのか調べてみました。
すると諸説あるようですが、お酒を飲む場でワインをグラスに注ぐのは、娼婦の役目だったという話もあるので、特にフォーマルな場でゲストとして、招かれている女性はワインを注ごうとすると止められるようです。
日本では、堅苦しい席でもない限り、職場の飲み会の席などでは返杯などお酌をしあう文化もあるので、女性がワインを注ぐことに関してはものすごく気にしなくてもいいのかもしれません。
逆に、男性はこういう知識をちゃんと知っておいた上で、女性にワインを注いであげられるくらいの気遣いが必要なのかもしれません。
さりげないサポートは、好感度も高いようですよ。
ソムリエのいるレストランでは自分でワインを注がない
やってしまいがちなマナー違反ですが、自分のテーブルにワインのボトルが置いてあると、グラスが空けばついついワインを注ぎたくなっちゃいますよね。
しかし、この行為はレストランにいるソムリエからすると、大切なお客様にセルフでワインを注がせてしまっているという、いわばサービスの質を問われる行為になるんです。
ワイングラスが空になった時は、ソムリエ、もしくは店員にアイコンタクトでワイングラスが空いていることを伝え、来てくれるまでおしゃべりでも楽しんでいましょう。
アイコンタクトってどうやればいいの?って思うかもしれませんが、ソムリエやホールのスタッフの方は常にテーブルの状況を見ているので、目が合えば何か要件があるのだと気付いてくれるので安心してください。
例外もあると認識しておこう
日本ではお酌の文化があると先ほども言いましたが、「女性が酒をつぐものだ」「後輩が酒をつぐのが常識」という固定観念の塊のような人はまだまだ多いです。
特に、職場の飲み会では毎日顔を合わせるわけですから、お酒の席では臨機応変に付き合うのが無難でしょう。
それこそ後輩の女性に「ワインのマナーだから気にしないで」とワインを注いであげるのは、なかなかカッコいい先輩ではないでしょうか?
上手にワインを注ぐときに気を付けること
ワインを注ぐのって、ふつうにボトルをもって、グラスに注ぐだけと違うの?って思っちゃいそうですが、その通りです(笑)
ただ、ワインを注ぐときのコツ、グラスに入れる量にはちゃんと意味があり、ワインを飲む人にとっての最低限のマナーでもあります。
ぜひ、スクショするか、覚えておいたほうがいいですよ。
ポイント
- 注いでもらう側はグラスを持たない
- ボトルの口をグラスに当てない
- ワインを注ぐ量に注意する
- じょぼじょぼ注ぐ
注いでもらう側はグラスを持たない
ワインを注いでもらうとなると、恐縮してついついグラスを手に持って、ワインを受けに行っちゃいますよね。
しかし、ワインを注ぐ側からすると、注ぐときにボトルの口をグラスに当てないので、グラスがぶれるとこぼしてしまう原因になります。
ワインを注いでもらうときは、テーブルの上に置いてグラスには触れずに、注いでくれるカッコいい姿を静かに眺めていましょう。
ボトルの口をグラスに当てない
ボトルの口を、グラスに当てない主な理由は2つあります。
1つはワインを注いだ時にグラスを伝う液だれを防ぐため、もう1つはワイングラスは非常に薄いのでボトルを当てることで、割れたり欠けたりするのを防ぐためです。
結婚式などの会場では、テーブルクロスが白いことも多いので、グラスをつたう液だれはシミを残す原因にもなり、なんとなく気まずい気持ちになってしまうこともあるので気を付けましょう。
もちろん、ワイングラスの破損は、さらに凹む結果を招くので注意しましょうね。
ワインを注ぐ量に注意する
ビールや日本酒などを注ぐときは、グラスやお猪口になみなみと注ぐのが気前のいい注ぎ方ですが、ワインの場合はワイングラスの4分の1~3分の1くらいだけ入れるのが常識です。
ワイングラスの目安でいえば、一番膨らんでいるところまで入れると覚えておきましょう。
これもちゃんとした理由があって、ワインは香りも楽しめるので、グラスになみなみ注いでしまうと、うまく香りが広がらないため香りが立たないからなんです。
ワインの量を一番膨らんでいるところまでにしておくと、ワイングラスの余白に香りがこもるので、ワインの香りを存分に楽しむことができますよ。
ちなみに、シャンパーニュなどのスパークリングワインは、フルートグラスという細長いワイングラスを使用することが多いので、7~8割くらいまで注いで、立ち昇る泡も楽しめるようになっています。
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それでは、上手にワインを注ぐ方法を解説していきましょう。
基本的に、ボトルを持つときはラベルを手で隠さないように、飲む人に見えるように持つようにします。
これからどんなワインを飲んでもらうのか、知ってもうためですね。
次に、ボトルの持ち方ですが、ソムリエなどがボトルの底をもって、片手でワイングラスに注いでいる場面を想像する人も多いと思います。
ソムリエにとって、優雅に「魅せる」ことも仕事の一つなので、とってもスマートでカッコよくふるまっているのを、マネしたくなっちゃいますよね。
しかし真面目な話、素人や女性はマネしないほうがいいんですよ。
フルボトルで大体1kgくらいあるので、女性や慣れてない人が片手で持つと手がプルプルしちゃいますし、すべって落としたりしたら大惨事です。
しかし、ボトルをべったり両手で持ってしまうと安定感は得られますが、ラベルが見えなくなることもありますし、手のひらの温度でワインの温度が若干上がってしまい、味に変化が出ることがあります。
なので、片方の手でボトルの底部分を持ち、もう片方の手でボトルの首部分に手を添えると注ぎやすいですよ。
ちなみに細かいことを言えば手のひらではなく、指を立てて持つ癖をつけておくと、ワインのことをわかってる人だと思われますよ。
手のひらをボトルにべったりつけてしまうと、手のぬくもりがワインに伝わってしまい、ワインの温度が若干上がってしまうからです。
次に、ワインを注ぐときのコツですが、この2つに注意しましょう。
- ボトルの口をグラスに当てない
- 注ぎ終わる時にボトルをくるっとひねる
ワインを注ぐときに、ボトルの口をグラスに当てないほうがいいのは、先程お伝えしたように、グラスへの液だれを防ぐためとワイングラスの破損を防ぐためです。
そして、ワインを注ぎ終わるころに、底を持っている手を少しだけくるっとひねりながらボトルの口をあげるとより液だれを防ぐことができます。
ちなみに、ワインは静かに注ぐイメージがありますが、「じょぼじょぼじょぼ」とふんだんに空気を含ませて注いであげると、ワインの香りがグラスの中でふわっと開くのでお試しあれ♪
メモ
長期熟成タイプのワインのように澱が多くある可能性のあるワインはじょぼじょぼ注いでしまうと澱がボトルの中で舞ってしまい、ワイングラスの中に入ってしまう可能性が高くなります。
このようなワインを飲む時はデカンタージュを用いて、澱が入らないようにする方法もあるということを覚えておきましょう。
ワイングラスの持ち方
ワイングラスの持ち方ですが、ついついワインの入っているボウル部分を包み込むように持ってしまう人がいます。
これは、手のひらの温度でワインを温めてしまい、味わいや香りが変わってしまうので、出来ればしないほうがいい持ち方です。
ワイングラスを持つときは、出来るだけボウルの下の細い脚の部分を持つようにしましょう。
メモ
ちなみに、ボウル部分を包み込む持ち方は、ブランデーを飲む時には正解な持ち方です。
ブランデーは、手のひらの温度でじんわり温度を上げて、味わいや香りを引き出していくと、美味しくいただくことができるんですよ。
知っておくと便利なワインのマナー
飲み会や結婚式、レストランなどで知っておくと便利な、ワインのマナーをもう少しご紹介しましょう。
乾杯の時にグラスを当てない
飲み会などの時に乾杯の時に「カンパーイ!」とグラスを当てると思いますが、ワイングラスの場合は割れる可能性もあるので当てないようにしましょう。
ワイングラスを目の高さくらいまで持ち上げて、相手の目を見て「乾杯」と静かに言うのが、出来る大人のマナーです。
テンションが上がってしまい、ワイングラスを派手に当てて割ってしまうと、ワインはこぼれるわ、グラスの破片は散らばるわで大惨事なうえに凹むこと間違いなしです。
もちろん、丈夫なグラスを使う場合や家飲みの場合は問題ないので、乾杯する場面などを考慮してマナーを使い分けるようにしましょう。
ワイングラスについた口紅の跡
どんなにきれいなお化粧をしていても、ワイングラスにべったり口紅がついていると、なんだか残念な気がしませんか?
もちろん、本人も気になってはいるのでしょうけど、処理の仕方を知らないとこういう時困りますよね。
ここで注意したいのは、ナプキンなどで直接ワイングラスを拭くこと。
これは、ワイングラスの破損を招くこともありますし、マナー的にもNGなんです。
マナーの上では、指でグラスについた口紅を拭って、指についた口紅をナプキンで拭くのが正解。
できれば、べったりつかなタイプの口紅を使用するか、食事の前にティッシュなどで、軽く押さえておいたほうがいいですね。
ワインのおかわりを断りたいとき
気持ちよくおしゃべりも弾んで、ワインが進んでしまったときに、これ以上飲むとべろんべろんになってしまう!と思う場面もありますよね。
ソムリエは、グラスが空いているのを見つけると注ぎに来てくれるのですが、「もういりません」というのはなんだか無粋ですよね。
そんなときは、ワイングラスの上を手でかざすように隠せば、「おかわりはもうけっこうです」という意思表示になります。
すると、ソムリエから水や炭酸水、ソフトドリンクはいかがですか、という提案が来ると思いますので、飲みたいドリンクがあれば相談するといいでしょう。
今回の記事のまとめ
今回の記事では、ワインのマナーについてあれこれ書いてみましたが、一番大事なのは楽しくワインを飲むということだと、僕は思います。
もちろん、グラスの破損やワインをこぼしかねないような行為はしないほうがいいですが、基本的には「マナーを守らなければいけない」とガチガチになったり、守れてない人に押し付けるようなものでもありませんよね。
広い心で、さりげなくサポートしてあげられるのが、カッコイイ大人だと思います。
ちなみに、一番やってはいけないマナー違反は、べろんべろんに泥酔してしまい、他の人に迷惑をかけることです。
ほろ酔いくらいでやめておいて、楽しい食事の場を、楽しい時間のまま終えることができるのが、一番いいですね。
以上、今回はワインのマナーについての記事でした。