ワインの賞味期限と飲み頃をわかりやすく解説します!

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ワインの賞味期限と飲み頃をわかりやすく解説します!

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「ワインって賞味期限あるの?」「ワインって長いこと置いとけば、美味しくなるんでしょ?」

実は、スーパーのお酒コーナーにいると、ワインを含め、お酒の賞味期限についての質問ってよくあるんですよ。

 

ビールやチューハイには缶の底部分に、賞味期限が印字されているのを見たことがあると思います。

しかしワインの場合、エチケット(ラベルのこと)やボトル、蓋の部分など、どこを見ても賞味期限らしきものは見当たりませんよね。

 

そうなんです、ワインには賞味期限というものがないんです!

果実を使ったお酒なので、賞味期限がありそうなのに、どうしてないんでしょう?

 

そこで本記事では、ワインの賞味期限についてや、ワインっていつまでも美味しく飲めるのか?といったことにも触れてみようかと思います。

 

目次

ワインに賞味期限の表記がないのはなんで?

ワインに賞味期限の表記がないのはなんで?

 

まずはじめに、あなたは「賞味期限」と「消費期限」の違いをご存知ですか?

  • 賞味期限…美味しくいただける期間
  • 消費期限…安全にいただける期間

 

これらを踏まえて、まずいえるのは、ワインに「消費期限」はありません。

ちゃんとした状態でワインが保存してあれば、開栓しない限りワインが「腐る」ということはないからです。

 

では「賞味期限」はというと、「美味しくいただける期間」という意味では、ワインにとって「飲み頃」ともいえる期間は存在します。

では、なぜ「賞味期限」の表示がないのでしょうか。

 

それは、ワインにはそれぞれの熟成の度合いや保存状態、ワインの種類などによって「飲み頃」が違うので、一律でワインの賞味期限を設定することに、無理があるからなんです。

原料となるブドウの種類×ワインの生産地域という膨大な数の範囲で、これだけでもワインの賞味期限がもし記載されるとしたら、売り手も買い手も大混乱に陥るでしょう。

 

では、そんな無数の条件下でのワインの賞味期限を、いちいち全部覚えなければならないのか、というとそんなことはありません。

 

ワインの飲み頃のかんたんな見分け方

ワインの飲み頃のかんたんな見分け方

 

ワインには大きく分けると、「早く若いうちに飲んだほうがいいもの」と、「何十年も熟成させてから飲んだほうがいいもの」の2種類があります。

これは、ワインの飲み頃のピークが違うためで、一番美味しい期間を逃してしまうと、そのワインの本来の味を楽しむことが出来なくなってしまいます。

 

では、ものすごく種類の多いワインの目安を、簡単に知る方法なんてあるんでしょうか?

 

これが実は、あるんですよ。

お店に置いてあるワインが、一番の飲み頃なんです!

 

「えっ!?それだけ?」と思われるかもしれませんが、それだけなんです。

1つ補足をつけますが、目安として2,000円くらいまでのワインが、店頭に並んでいるものが飲み頃と思ってもらっていいです。

 

なぜ、2,000円のあたりで区別するかというと、2,000円を超えるワインになると熟成タイプのものが多くなってくるんですね。

もちろん、ワインの産地や造り手、ブドウ品種などによって例外はりますので、あくまで目安としてとらえてくださいね。

 

ちなみに2,000円を超えるワインであれば、次の目安でさらに飲み頃を見てください。

  • 赤ワイン…5~10年
  • 軽めの白ワイン…1~2年
  • コクのある白ワイン…3~5年

 

スーパーなどの量販店に売っているワインであれば、このくらいの目安で大丈夫だと思います。

仮に、何十年も経たないと本来の美味しさにならないような、長期熟成タイプのものであれば、ワインの専門店に並んでいるものをお店の人に聞くのが、早くてより確実ですね。

 

ちなみに、ボージョレ・ヌーヴォーは、出来たてのフレッシュさを楽しむものなので、基本的に解禁された年の年内に飲んだほうがいいですよ。

スパークリングワインについても、基本的にはすぐ飲むように造られていることもあり、早めにいただくことをおすすめします。

 

飲み頃期間100年のワインがある!?

飲み頃期間100年のワインがある!?

Image by 272447 from Pixabay

ちょっと豆知識的なお話ですが、世界最高峰の白ワインといわれている「モンラッシェ」は、10年以上熟成させないと本来の味わいを知ることが出来ないといわれています。

 

そして、極甘口で知られている「貴腐ワイン」ですが、貴腐ワインの王様「シャトー・ディケム」は、飲み頃期間がなんと10~100年も続くといわれています。

100年も熟成されたワインって、いったいどんな味がするんでしょうね。

 

保存方法やお値段的にも、そうそうお目にかかることはないですが、そんなワインも存在するんですよ、というお話でした。

 

ワインは開栓したらいつまでに飲めばいい?

ワインは開栓したらいつまでに飲めばいい?

 

基本的にワインの場合、開栓したらできるだけ、2~3日のうちに飲んでしまったほうがいいです。

というのも、ワインは、酸化によりその味わいが変化していきます。

 

赤ワインの場合、渋みが酸化によりまろやかなものに変化することもありますが、それ以上酸化が進むと、酸味が目立ち始めてその後はおいしくないワインになってしまいます。

 

しかし、ワインってアルコール度数も高く、1~2人でもなかなか1本空けるのが、難しいこともありますよね。

ワインを飲み切る目安としては、次のような期間内で、出来るだけ飲み切る方向でいきましょう。

メモ

  • スパークリングワイン…1~2日
  • 軽めの白ワイン…1~2日
  • 赤ワイン…3~5日
  • ボルドーなどの高級ワイン…1週間

 

ちなみに、細かいことを言えば上記の期間は、ボトルの半分以上、ワインが残っている場合としての目安と思ってください。

ワインの残量が少ないほど、ボトルの中に空気が多く含まれてしまうので、より早く酸化が進んでしまいます。

 

ワインの飲み残しが少ない場合は、小さな容器に移すか、早めに飲み切ってしまうようにしましょう。

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また、飲み残したワインはカクテルやサングリアなど別の飲み物に変身させてみたり、煮込み料理やソース作りなどに使うこともできるので、たとえ飲み残してしまってもすぐに捨てないでくださいね。

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開栓後のワインを長持ちさせてくれる便利なアイテム

開栓後のワインを長持ちさせてくれる便利なアイテム

 

もし、1回でなかなかワインを飲み切れないことが多いなら、「真空ポンプ」&「ワインストッパー」を持っておくことをおすすめします。

真空ポンプは、ワインストッパーとセットになっていることが多く、ボトル内を真空にしてくれるので、酸化を遅らせることが出来ます。

 

また、スパークリンワインの場合には「シャンパンストッパー」というものがあり、炭酸が抜けるのを防いでくれます。

スパークリングワインの場合、飲んでる最中でも栓をしないと炭酸は抜け続けるので、栓代わりに利用できるストッパーは意外と便利なアイテムです。

 

真空ポンプの場合、特に赤ワインを最初から2~3日以内で飲むことが前提であれば、必ずしも必要はないです。

しかし、1週間くらいかけて飲み干すことが多そうであれば、酸化を極力遅らせることができるため、あると重宝するアイテムですよ。




 

今回の記事のまとめ

基本的に、ワインには「腐る」という概念がないので、保存状態に問題がなく、開栓しない限りは安心して飲めるお酒です。

しかし、売れ残りの古いワインを買ってしまって、美味しくないワインを飲む羽目になることだってあります。

 

スーパーのお酒コーナーで働いていたときも、「これ、いつからあるんだろう?」みたいなワインを何度も見かけたことがあります。

スーパーなどの量販店のような保存環境だと、ガンガンに空調のきいてる上に、蛍光灯の明かりを浴び続けているわけですし、何年も陳列されてるようなワインは正直手を出したくないですよね。

 

たとえ2,000円以下のフレッシュなワインでも、劣化が進んでしまっては、美味しくなくなってしまいます。

いくら賞味期限の記載がないとはいえ、やはりワインは美味しく飲みたいですよね。

 

余談ですが、もしワインを飲み切れないことが多い人は、ワインを購入するときに、缶詰または袋タイプのフルーツミックスを一緒に買うと便利ですよ。

好みで合わせる量は変わりますが、残ったワインに果物とシロップを混ぜれば、なんちゃってサングリアの出来上がりです。

 

甘口で飲みやすいので、これはこれでハマっちゃいますよ。

以上、今回はワインの賞味期限や飲み頃についての記事でした。

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